映画『私は絶対許さない』の場面写真が公開された。
4月7日から東京・テアトル新宿ほか全国で順次公開される同作は、雪村葉子の手記『私は絶対許さない 15歳で集団レイプされた少女が風俗嬢になり、さらに看護師になった理由』をもとにした作品。雪村は、15歳の元日に集団による性的暴行を受け、加害者への復讐心だけを胸に抱いて生きてきたという。監督は精神科医であり、映画監督としては『受験のシンデレラ』『「わたし」の人生』などを発表している和田秀樹。
場面写真では、主人公・葉子が暴行を受ける前後のシーンに加えて、葉子が暴行犯の1人である若者の養父と援助交際をする様子、葉子整形して顔を変えた直後の場面などが公開。また美保純、友川カズキ、佐野史郎らの劇中での姿も確認できる。整形前の葉子は西川可奈子、整形後の葉子は平塚千瑛が演じている。
同作はインドの『ノイダ国際映画祭』に出品され、審査員特別賞を受賞。和田秀樹監督は受賞に寄せて、「性暴力は、どんな国でも絶対に許されるものではないし、精神科医としてその被害者の心からの訴えを聞き続け、心の変化を追いかけてきました」とコメント。「この映画を通じて、性暴力に対する怒りや悲しみが共有されれば監督として幸甚この上ありません。今回の受賞を通じて、インドの皆様だけでなく、世界の皆様にこの映画が広まってくれることを心から願っています」と語っている。
■和田秀樹監督のコメント
この映画が審査員の皆様に理解され、このような名誉ある賞を受賞できたことに心から感謝します。
性暴力は、どんな国でも絶対に許されるものではないし、精神科医としてその被害者の心からの訴えを聞き続け、心の変化を追いかけてきました。
本作は、被害を受けた人の時間の連続性がどのように断ち切られるかを主題にしました。
そして、被害者からどのように世界が見えるのか、被害を受ける側がどんなにつらい思いをするのかを知ってもらうために主観撮影に挑みました。
この映画を通じて、性暴力に対する怒りや悲しみが共有されれば監督として幸甚この上ありません。
今回の受賞を通じて、インドの皆様だけでなく、世界の皆様にこの映画が広まってくれることを心から願っています。数ある映画の中から私の映画を選んでいただいた映画祭の皆様に心より感謝します。