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キャサリン妃が“ヘアドネーション” 匿名でカットした髪を寄付

2018年01月30日 11:33  Techinsight Japan

Techinsight Japan

艶やかで美しい髪を持つキャサリン妃(画像は『Kensington Palace 2018年1月25日付Twitter「The Duchess of Cambridge will open a new @ActionAddiction community-based treatment centre in Wickford, Essex on Wednesday 7th February.」』のスクリーンショット)
がん治療などによって髪を失ってしまった子供達のために、髪の毛を寄付する“ヘアドネーション”。英ヘレフォードシャーに拠点を置く「リトル・プリンセス・トラスト」では、本物の髪の毛で作られたウィッグを無料で提供しているが今月26日、オフィスにキャサリン妃の毛髪が寄付されたことを伝える1本の電話がかかってきたという。

今から4か月前のこと、ケンジントン宮殿でキャサリン妃のヘアを担当している美容師ジョーイ・ウィーラーさんは妃に「のびてきたので、そろそろ切って軽くしましょう」と勧めたそうだ。ジョーイさんが髪を切り始めると、キャサリン妃は「髪を捨ててしまうのならば、代わりに寄付するのはどうか?」と自らヘアドネーションを提案してきたという。

切った髪の長さは18cmほど。集められたキャサリン妃の髪は、別の名前を使って「リトル・プリンセス・トラスト(Little Princess Trust)」へ届けられた。実名を使用しなかったのは、あえて注目を集めることを避けるためだったのではないかと言われている。というのも2016年、英出身の人気歌手ハリー・スタイルズが同団体へ髪を寄付した際、彼は切り落とした毛束の写真をInstagramにアップして注目を集めたことがあったからだ。キャサリン妃はそのような注目より、本当に髪を必要としている人たちに届けたい気持ちから今回のヘアドネーションを思いついたのだろう。

同団体のチャリティー・マネージャーを務めるモニカさんは「ケンブリッジ公爵夫人の寄付が報道されたことで、ウィッグを必要とする多くの人に存在を知ってもらえれば」と述べている。また「辛い闘病生活を送る子供たちにとって、本物の髪でできたウィッグを着用することは非常にポジティブな影響を与える」とし、より多くの人に「ヘアドネーションを検討してもらえるきっかけになればいい」とも語った。

ちなみにウィッグを1つ完成させるのに、通常は7~10人分の寄付が必要だという。これまで5500のウィッグを提供してきた「リトル・プリンセス・トラスト」、寄付された毛髪はスペシャリストたちの手によって丹念に組み合わされ、精巧に仕上げられているそうだ。キャサリン妃の髪がどのウィッグに使用されたかは知る由もないが、ウィッグが今日もどこかで小さな子供たちを勇気づけていることは間違いない。

これまでも自身の経験をオープンに語り、人の気持ちに寄り添ったスピーチなどで思いやりのある一面を見せてきたキャサリン妃。今回もそんな妃の内面の美しさをうかがわせるエピソードとなった。

画像は『Kensington Palace 2018年1月25日付Twitter「The Duchess of Cambridge will open a new @ActionAddiction community-based treatment centre in Wickford, Essex on Wednesday 7th February.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)