全日本ロードレース選手権に参戦するミクニテリーアンドカリーレーシングが1月27日、都内のミクニ本社ビルで2018年シーズンの参戦体制発表を行ったとMFJスーパーバイク公式ファンサイトが報じた。
二輪、四輪の燃料噴射関連品などを取り扱うミクニ。レースを社内活動として1997年から参戦を続けている。2018年シーズンは、全日本J-GP2クラスに新たに尾野弘樹を起用。尾野は2017年シーズン、FIM CEVレプソル国際選手権のMoto2クラスに参戦しランキング8位を獲得した。
2010年から主戦場を海外に移し、2015年シーズンから2016年シーズンにかけて世界選手権Moto3クラスでしのぎを削ってきた尾野が、スズキGSX-R600を駆って実に9年ぶりに全日本へ参戦する。
尾野は今回の参戦発表に際し「12月にお話をいただきまして、自分の力を出せる最高の環境だと思ったのでミクニテリーアンドカリーレーシングで走ることを決めました」とMFJスーパーバイク公式ファンサイトに語った。
「全日本J-GP2クラスは、いろいろな要素が絡んでくるので難しいシーズンになると思いますが、チームと力を合わせて、いい結果を出せるように全力を出していきたいと思っています。目標は、もちろんチャンピオンですが、再び世界に戻れるような走りを見せたいですね。久しぶりの全日本なので、ぜひサーキットにボクの走りを観に来てください。期待以上の走りができるように頑張ります」
また、同サイトが報じているところによると新たにMFJカップJP250には村瀬健琉がエントリー。村瀬は2017年シーズン、ミクニテリーアンドカリーレーシングからJ-GP2クラスに参戦した。
2018年シーズンはマシンもホンダCBR250RRにスイッチし、心機一転のシーズンとなる。さらにアドバイザーには武田雄一が就任することも併せて発表されたという。
世界を知る男、尾野が全日本J-GP2クラスに新風を巻き起こすか。2017年チャンピオン、水野涼不在のJ-GP2クラスは早くも群雄割拠の様相となりそうだ。