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WEC:ヤン・ラマース、2018年もLMP2をドライブ。自身24回目のル・マン参戦へ

2018年01月29日 17:52  AUTOSPORT web

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自身24回目のル・マン24時間に臨むヤン・ラマース
2018/19年のWEC世界耐久選手権“スーパーシーズン”にフル参戦するレーシングチーム・ネダーランドは1月29日、昨シーズン、同チームに所属してELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズを戦ったベテランドライバー、ヤン・ラマースを引き続き起用すると発表した。

 昨年末、ELMSからWECへステップアップすることを発表したレーシングチーム・ネダーランド。ダラーラ製のプロトタイプマシン、『ダラーラP217』を使用してLMP2クラスを戦うチームは、すでにオーナー兼ドライバーのフリッツ・バン・イアードと、元ケータハムF1のギド・バン・デル・ガルデというふたりのドライバーを発表済みだ。

 前回の発表において、3人目のドライバーも近いうちにアナウンスするとしていたチームはそれから10日後の29日、最後のひとりに“大ベテラン”の域に達しているラマースを迎えると明らかにした。

 1988年のル・マン24時間レース総合優勝ドライバーで、かつてトヨタTS010、ニッサンR390GT1、童夢S101などの日本車でもル・マンに参戦していたラマースは現在61歳。昨年、レーシングチーム・ネダーランドからル・マンにスポット参戦したことでル・マンへの参戦回数は23回を数え、2018年1月現在、歴代7位タイの出場回数となっている。

「ヤン(・ラマース)は真のル・マンの伝説であると同時にレーシングチーム・ネダーランドの創設1日目からチームに関わっているんだ」と話すのはオーナードライバーのバン・イアード。

「(2017年に引き続き)今年も彼と一緒にル・マンに参加することは素晴らしいことだと考えている。これはきっと特別な節目になるだろう」

 そのル・マンに万全の態勢で臨むため、5月上旬に行われる2018/19年WEC開幕戦スパ・フランコルシャン6時間レースからチームに合流するというラマースは「フリッツ(・バン・イアード)とチームが、僕にとって24回目となるル・マン参戦のチャンスを作ってくれたんだ」とコメント。

「フリッツは彼の周りにもっとも速いドライバーを集めようとしている。僕はまだ“この歳だから”スピードは衰えていないと思うけれど、ル・マン後に後継者となる速くて若いドライバーが現れれば、僕はチームの結果のために身を引くつもりだ」

「しかし、シートを譲った後でも僕がチームと密接な関係にあることは変わらないし、もしかしたらル・マン後もレースを続けられるかもしれない。とにかく、今はこのチャンスをくれたチームに感謝しているんだ」