北海道天塩町は1月26日、「天塩町公認インスタグラマー」の公募を開始した。
対象はインスタグラムを良く利用している主婦・主夫(以下、主婦)で、居住地は問わない。業務内容は季節ごとに送られる天塩町の食材を料理してインスタグラムで発信するというもので、年間報酬は50万円となっている。
年4回送られてくる旬の食材を料理してインスタにアップ
天塩町は、豊かな自然に恵まれ、春には山菜、サクラマス、夏にはシジミ、ワタリガニ、ヒラメ、秋にはサケ・イクラ、ホッケ、冬にはアンコウ、エイ、カジカなど季節ごとに旬の食材を取ることができる。北海道なので、もちろん乳製品やラム肉もある。
公認インスタグラマーに採用されると、旬の食材が年4回、無料で家庭の人数分程度送付される。採用者は完成した料理写真の他、レシピ、料理の過程や思い入れなどをについて"インスタ映え"する投稿を行う。
天塩町の齊藤啓輔副町長は同プロジェクトについて、「現地の人しか知らないレア食材の潜在力を、"インスタ映え"料理で最大限引き出してもらいたいです」と話す。
「ひいては投稿された料理をもとに商品開発し、店頭での販売にもつなげたいと考えています。地域の食材から魅力を最大限引き出し、地方創生につなげて行きたいです」
条件は「給与所得を受けていない、フォロワー1000人以上の主婦」
採用条件を「主婦」にしたことについて同町は、「働き方改革が進むなか、主婦の方に活躍していただきたいという思いを込めました。主婦ならでは発想を生かし、柔軟に働いていただければ」としている。採用人数は1人のところ、1月29日現在、10人程度の応募があるという。
また、天塩町を観光地としても有名にするためには「旅行の決定権を持つことが多い主婦の目線で町の魅力を発信することが重要」と説明している。応募条件は以下の通り。
・給与所得を受けていない主婦であること。もしくは扶養控除範囲内での給与所得にとどまっていること。また個人事業主(自営)でないこと。
・インスタグラムのフォロワーが1000人以上いること。
・地方創生に興味があり、かつ、料理による地域食材の活用に興味があること。
現在、ビズリーチ運営の求人情報サイト「スタンバイ」で募集している。業務期間は2019年3月31日まで。