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ヘレン・ミレンらがイタリア人監督を絶賛! 『ロング,ロングバケーション』メイキング映像

2018年01月29日 14:32  リアルサウンド

リアルサウンド

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 現在公開中のヘレン・ミレン×ドナルド・サザーランド共演作『ロング,ロングバケーション』のメイキング特別映像が公開された。


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 本作は、『人間の値打ち』『歓びのトスカーナ』のパオロ・ヴィルズィ監督が手がけたロードムービー。残された時間が少なくなった70代夫婦が、愛車のキャンピングカーでアメリカ最南端のフロリダ州キーウェストにあるヘミングウェイの家を目指していく中で、半世紀以上をともに過ごしてきた夫婦の人生への愛や、自由を謳歌する姿を描き出す。『クィーン』で第79回主演女優賞を受賞したミレンが妻エラに扮し、昨年アカデミー賞名誉賞に輝いたサザーランドが夫ジョンを演じている。


 公開されたメイキング映像では、本作が初の海外作品となったイタリア人監督のヴィルズィについて、ミレンとサザーランドの2人が熱く語る様子が映し出されている。ミレンは「高齢者に焦点を当てた映画に出るのは少し慎重だったのだけど、パオロの過去作を観て、素晴らしく人間的で軽妙かつおおらかな作風に心惹かれたの」と告白。一方のサザーランドも「パオロは繊細で複雑な演出に長けている。一言で言えば、ひらめきだね」と安心感を持って撮影に挑んでいたようだ。


 さらにミレンは「パオロ監督との仕事は最高に楽しかったわ! イタリア人スタッフは情熱的でよくしゃべり、直感を大事にするの。撮影開始から1週間が経ってようやく分かったわ。監督が大声で叫んでも怒っているわけじゃないのよ」と冗談も交え撮影を振り返り、「(事前にすべてが決まっているアメリカの撮影方法とは違い)撮影しながら現場でプランを立てるのがイタリア式なの」と説明。イタリア人スタッフに対し、ミレン自らイタリア語で動きを提案する貴重な場面も収められている。


 また、サザーランドは「撮影にかかった期間は35日。そして今、撮影が終了し、なんだか気持ちが沈んでいるよ。ジョンという役を手放すのが悲しい。パオロ監督や脚本家、カメラマンと離れることもね。もっと一緒にいたかった」と撮影直後の本音を語っている。(リアルサウンド編集部)