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カルロス・サインツJr.、「夢見てきた」モンテカルロの難所チュリニ峠で“WRCデビュー”

2018年01月29日 14:31  AUTOSPORT web

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VIPコースカーのドライバーとしてWRCに“デビュー”したカルロス・サインツJr.
1月28日に行われたWRC世界ラリー選手権第1戦モンテカルロの競技最終日に、ルノーから2018年のF1に参戦するカルロス・サインツJr.が登場し、“WRCデビュー”を果たした。

 WRCのワールドチャンピオン、カルロス・サインツを父に持つサインツJr.は、ラリー・モンテカルロの名物であるチュリニ峠を舞台に争われた13.58kmのSS17に登場。VIPコースカーであるルノー・メガーヌR.Sのステアリングを握った。

 このSS17は、海抜1400メートルのアルプス山中から下っていくダウンヒルステージ。つづら折れのタイトヘアピンが続く上、標高の高いところでは路面が凍結している箇所もある難ステージだ。
 サインツJr.は、スタッドタイヤを装着したメガーヌR.Sを操り、ステージを走破。2018年2月からオーダーがスタートするメガーヌR.Sをデモンストレーションし、集まった観衆から多くの声援を受けた。

「特別な瞬間だった。ここを走ることを何度も夢見てきたから、実現させてくれたルノーには感謝している」とサインツjr.。

「コドライバーとペースノートを頼りに戦うラリーをいつも戦ってみたいと思っているし、愛しているんだ。マシンも素晴らしいフィールングだったよ。いくつか走行モードがあって、それを活用して快適に走ることができた」

「SSはところどころ滑りやすくなっていて、ラリー・モンテカルロらしい経験を重ねられたよ! 父にはとにかく注意して走るよう言われていたけど、楽しみながらドライブできた。こんな機会を与えてくれたすべての人に感謝している」

 また父のカルロス・サインツも「(息子の)カルロスが伝統的ラリーの一端を味わったことをうれしく思う」と述べている。

「ラリー・モンテカルロはすべてのモータースポーツファンにとって特別なイベントだ。息子は以前にラリーカーをドライブした経験があるが、モンテの道は独特でまったく違う」

「スタート前にいくつか助言を与えたが、楽しむこも重要だと伝えたよ」