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ラトバラ「冷静さを保ち、選手権とポイントのことを考え戦う」/WRC第1戦モンテカルロ デイ4コメント

2018年01月29日 13:22  AUTOSPORT web

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ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
2018年のWRC世界ラリー選手権第1戦モンテカルロは1月28日、SS14~17が行われ、セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が優勝。モンテカルロ5連勝を飾った。また、トヨタのオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合2位、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合3位を手にしている。

■Mスポーツ・フォード
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/総合優勝
「ラリー・モンテカルロではいつもタフなコンディションに直面しているけれど、今年のコンディションは本当に極端だった。これほどタイヤ選びに苦労したことは無かったと思う。だからこそ、優勝できて最高だよ!」

「今週末は誰もがミスを犯したと思う。僕も含めてね。パーフェクトなドライビングはほぼ不可能だった。幸いにも、僕らはいくつか小さなミスをしただけだった。いったん、充分なギャップを持てたら、何とか維持するだけだ。このコンディションだと一筋縄ではいかないけどね」

「ベストなシーズンの幕開けだ。それと、チームを祝福しなければ。みんなが本当に懸命に働いてくれたし、彼らもこの結果を最高に喜ぶと知っているからね。これまでよりも、競争は激しくなっていくだろうから、強力なスタートを切れたことは重要なことだ」

●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/総合6位
「今年のモンテカルロは難易度の高い“タフ・エディション”だった。とくに僕たちはSS1で大きくタイムロスするという、とりわけタフなスタートだった」

「続く数日は、速さの面では(目標を)達成できたか、いいところまでいけたと思う。だけど、全体的に小さなミスが多すぎた」

「正しいタイミングで正しい選択ができていたかという面では、まったくダメだったね。そのせいで、今日も好成績を逃す結果になった。唯一、速さがあったことは励みになるけど、もっと改善していかなくては」

●ブライアン・ブフィエ(フォード・フィエスタWRC)/総合8位
「事前準備はパーフェクトではなかったけれど、確かにベストを尽くしたし、最終的には問題なかった」

「今週末は、本当にさまざまなコンディションに直面したけど、このクルマのドライビングを楽しめた」

「マシンのパフォーマンスやリアクションについて、多くのことを学べた。完璧に手なづけてはいないけどね。いい形でスタートを切れたし、(次にスポット参戦する第4戦の舞台)コルシカ島でふたたびマシンに戻った時、より一層学べると期待しているよ」

■ヒュンダイのヌービル「最後までプッシュし続けることの重要性を感じた」

■ヒュンダイ・モータースポーツ
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合14位
「僕たちのラリーは金曜日のSS3後にオルタネータのトラブルでストップしたときに終わっていた。だから、(ボーナスポイントが獲得できる)パワーステージで可能な限りポイントを手にすることに集中した」

「最終日はタイヤゾーンやサービスがないから、午前、午後ともに5本のソフトタイヤを持ち込むという妥協案を採用したよ。チュリニ峠まではタフな状況になるとわかっていたから、注意深く走り、速度を落とすこともよしとした」

「(最終SS17と同じコースを走る)SS15はパワーステージのいい練習になった。SS15でチームとしてステージ1位、2位を獲得できてよかったよ」

「出走順が1番だったことと、所々コースが乾き始めていたことを考えれば、自分の走行には満足している。ドライターマックでの走行では今のところ1番の感触が得られたし、そのことに勇気づけられた」

●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合5位
「大会中、さまざまな問題に見舞われたけど、結局のところいいラリーだったと思う。(競技初日の)木曜日に自分自身のミスでスタックし、4分以上失ったことが一番大きな要因だった」

「このアクシデントや、他のトラブルで失ったものを取り戻そうと、できる限り上位でフィニッシュしようとしていた。今日、パワーステージで順位を上げたように、最後の最後までプッシュし続けることが、どれだけ重要か分かった」

「パンクや3日目の雪でトリッキーな路面に直面しなければ、表彰台に上がることもできただろう。(雪なども)モンテカルロの一部だけどね」

「今週末の厳しい状況下で素晴らしい仕事をしてくれたチームに、感謝の気持ちを伝えたい。そしてともにラリー・スウェーデンに目を向けていきたい」

■シトロエン・レーシング
●クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)/総合4位
「これまで経験したなかで1番厳しいモンテカルロだった。ありとあらゆることが起こった。木曜日の夜にはスリックタイヤに薄い氷が付き、金曜日は雨、土曜日は雪、今日のチュリニ峠では霜が降りた。17ポイントを獲得してラリーを終えたことに驚いているけど、しっかりとポイントはいただくよ!」

「今は謙虚になって、改善していくために懸命に取り組み続けなければ」

●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)/総合9位
「木曜夜のミスのせいで、この週末は難しいスタートになった。そして金曜にはブレーキの問題があり、物事は悪い状態から最悪の状態になった。そのために土曜日は除雪車のように掃除役を務めることになった」

「でも多くの場面で良いパフォーマンスを出すことができたし、今日もドライのターマックで再度パフォーマンスを発揮できた。より変わりやすいコンディションに向けた取り組みを続ける必要がある。モンテカルロでは典型的な状況にね」

■トヨタのタナク「強力なチームに加わったと実感」

■トヨタ
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合3位
「モンテカルロは、決して簡単にはいかないラリーだ。今日もまた難しいコンディションだった。特に、レッキ以来の走行となったチュリニ峠の凍結路面は難しく感じたよ。そうしたなか、ラリーを最後まで走りきり、表彰台に立つことができてホッとしている」

「チームは本当に良い仕事をしてくれたし、クルマの調子も非常によかったから、これからのシーズンが楽しみだ。冷静さを保ち、選手権とポイントのことを考えながら戦っていきたいと思う」

●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/総合2位
「このような良い形でシーズンをスタートできて、とてもうれしく思う。非常に強力なチームに加わることができたと実感した。マシンは驚くほど素晴らしく、ラリー開始直後からずっと気持ちよくドライブすることができた」

「とても難しいコンディションでタフなラリーだったけど、とくに大きな問題を抱えることなく走り切ることができたよ。今日はこれまでよりもコンディションがよくなるだろうと期待していたけど、道は凍ってた」

「しかし、いいポジションにつけていたから、今日は手堅く走ることができたと思う。いまは、この後のラリーが本当に楽しみだ」

●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合7位
「今日は充分なスピードがあり、とてもいいスタートだったと思う。自分の計画は最終SSのパワーステージも含め最後まで自分のリズムを保って走ることだったけど、ひとつのコーナーでワイドに膨らんでしまい、コース復帰にかなり時間を要し順位を3つ落としてしまった」

「もちろん今はとても落ち込んでいるけど、それでもすべてのステージを走りきり、経験をさらに積み重ね、多くの学びを得たことをポジティブに捉えたいと思う。チームにとっては本当にいいラリーだったし、次戦ラリー・スウェーデンは自分によりあった1戦になるはずだ」