フォルクスワーゲンは2018年下期の投入を目指し開発を進めている新型ラリーマシン、『フォルクスワーゲン・ポロGTI R5』の雪上テストをスウェーデンで行った。
第6世代ポロがベースのポロGTI R5はフォルクスワーゲンがカスタマー向けマシンの第2弾として開発が進めている1台。ラリー競技で人気を博しているR5規定車両だ。
フォルクスワーゲンはスウェーデンのカル近郊を舞台に4日間のテストを実施。このテストは最低気温マイナス15度、多くの雪と氷が路面を覆うコンディションのなか行われた。
今回のテストでは2003年のWRC世界ラリー選手権チャンピオンであるペター・ソルベルグや、2000年、2002年のWRC王者のマーカス・グロンホルム、2017年WRC2チャンピオンのポンタス・ティデマンドがドライビングを担当している。
「フォルクスワーゲンファミリーの一員として、ふたたびラリーマシンのステアリングを握れるなんて最高だった」とソルベルグ。
「本当に楽しかった。マシンは素晴らしく、マシンから降りたくないと思うくらいだったから、チームは最高の仕事をしたと言えるよ。1日で300km近くを走り込んだ。今、僕が主戦場としているWorldRX世界ラリークロス選手権とは大違いだよね」
「これまで培ってきた経験を基に、エンジニアにはいくつか小さな変更を加えるように伝えたよ。チームの働き、そしてテストでコドライバーを務めてくれたベロニカ・エンガンに感謝したい」
このポロGTI R5は1月25~28日、WRC第1戦モンテカルロの舞台となったモナコでも展示が行われており、ファンや関係者から注目を集めた。フォルクスワーゲンによれば2019年1月のラリー・モンテカルロには、このポロGTI R5が参戦する見込みだという。