「女性は男性から追いかけられる存在でなくてはならない」―。36歳筆者の恋愛観は、そういった価値観の刷り込みに影響を受けているものが多い。女性は男性に選ばれてナンボというか、「受け身」であることが美学だったし、女性からガツガツいくのは男性に引かれる要因でもあるとされていた。
しかしその考えはもう古い。というより、その考えに縛られ過ぎて男性からのアクションをただ待っている女性は、結婚のチャンスを逃してしまうことも。逆に「受け身の美学」を手放し、自分からイニシアチブをとることで恋愛や結婚がうまく進んだという女性が急激に増加しているように思う。(文:みゆくらけん)
「何で待つのさ。 結婚したいならプロポーズしちゃえば?」
先日のガールズちゃんねるにも、彼氏からのプロポーズを待つ女性に対して「受け身でいるのはやめよう」の声が集まっていた。「【30歳以上】プロポーズ、いつまで待ちますか?」というトピックを立ち上げたその女性は34歳。同い年の彼氏と付き合って半年、「結婚がしたいので、ダラダラ付き合う気はない」と書き込んでいるが、二人の間にまだ結婚の話は出ていないようだ。
34歳という年齢が焦りに拍車をかけているのは女性として誰もが共感できるところだろう。しかしこの女性の「いつまで待ちますか?」というプロポーズに対して受け身な姿勢に対し、コメント欄には「自分からいこう!」という声が多数書き込まれた。
「何で待つのさ。 結婚したいならプロポーズしちゃえば?」
「自分でするっていう選択肢はないの?」
「なんでプロポーズされるの前提なの? 待たずに自分から行こうよ」
中には「待つの前提な時点でおかしい」という声もあったが、本当に時代は変わったのだなァとつくづく思う。待つのはもはや「おかしい」のか?男女平等の波はここまで来たのか。それとも「男性に求婚される私♪」というのはもうすっかり古いナルシズムになっているのか。
「だらだら付き合う余裕はない。結婚する気があるか無いかを知りたい」
「私の友達はほぼ自分からプロポーズしてる。結婚生活幸せそうだよ~」というコメントもあったが、今や女性からのプロポーズは「全然アリなもの」になっているようだ。
確かに筆者の周りにも多い。プロポーズまでいかなくとも、女性から何かしら「つつかないと」結婚に向けた動きなど始まらないというのが現実か。いつまでもモラトリアムな男性に比べ、出産できる年齢のリミットがある女性の方がより現実的なのは当然なのかもしれない。ある女性は
「待たないです。自分から仕掛けます。私が34なら自分からどうするか聞きます。でないと時間がもったいない」
とコメントしていたが、この「時間がもったいない」というのがまさに現実を見据えた上での感覚なのだろう。同じ女性として深く共感する。また、プロポーズではなく「今の気持ちを正直に伝える」という案も出ていた。
「私が主なら正直にそのまま彼に伝えるかな。『歳も歳だし、だらだら付き合う余裕はない。だから結婚する気があるか無いかを知りたい』って」
人によってはこれも勇気の必要な問いかけになるのだろうが、聞く価値はありそうだ。万が一遊び程度の付き合いをされていたとしたら、相手の方も重くなって逃げ腰になるだろうが、「逃げるならとっとと散りやがれ」ぐらいの気持ちでいるしかない。
女性には(特に自分のチカラで人生を切り開きたい女性には)、人生の勝負に出るための大事な場面というものがあるのだ。