2018年のWRC世界ラリー選手権第1戦モンテカルロは1月28日、SS14~17が行われ、セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が優勝。モンテカルロ5連勝を飾った。また、トヨタのオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合2位、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合3位を手にしている。
初日のSS1でトップに浮上したオジエは、雨や雪などで刻一刻と路面コンディションが変化するなか、途中スピンなどでタイムを失いながらもトップの座は譲らず。前日のSS13終了時点で33.5秒のマージンを築いてみせた。
迎えた最終日、オジエは充分なマージンを元に危なげない走りを披露。最終的に58.3秒のリードで優勝を飾り、5年連続でラリー・モンテカルロを制覇し、シリーズ6連覇へ好スタートを切っている。
オジエは「本当に難しい週末だった。コンディションも悪く、タイヤ選択でここまで苦労したモンテは初めてだ。とにかく素晴らしい形でシーズンを始めることができたよ」と喜びを語った。
一時はオジエに14.9秒差まで迫ったタナクは、前日「リスクを冒してまで順位は上げない」とコメントしていたとおり、ポジションを守る走りに徹して総合2位を獲得。移籍後初戦で表彰台を獲得した。
チームメイトのベテラン、ラトバラもリスクを避けた走りで追随し、総合3位。モンテカルロで2年連続の表彰台を獲得している。
一方、総合4番手につけていたエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)は最終SS17でコースオフ。復帰に手間取ってしまい、総合7位にポジションを落としている。
ラッピの後退で総合4位にはSS17を制したクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)が浮上。総合5位にはティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)、総合6位にエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)が続いた。
チームランキングでは、優勝したオジエ擁するMスポーツ・フォードと総合2~3位を獲得したトヨタが33点で同率首位となっている。
2018年のWRC第2戦は2月15~18日に行われるラリー・スウェーデン。シリーズ唯一のフルスノーイベントであると同時に、2017年にトヨタが復帰後初優勝を挙げたイベントだ。