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『アバウト・レイ 16歳の決断』製作陣、エル・ファニングのキャスティング秘話明かす

2018年01月28日 13:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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  2月3日に公開される映画『アバウト・レイ 16歳の決断』の製作陣が、16歳の少年役エル・ファニングのキャスティング秘話を明かした。


参考:トランスジェンダーの主人公の母親役に 『アバウト・レイ 16歳の決断』ナオミ・ワッツ新場面写真


 本作は、『リトル・ミス・サンシャイン』のチームによって製作された人間ドラマ。16歳になり、身も心も男の子として生きたいと決断した主人公・レイ(エル・ファニング)、医者から受け取ったホルモン治療についての見慣れない資料に呆然とするシングルマザーのマギー(ナオミ・ワッツ)、共に暮らすレズビアンのおばあちゃんドリー(スーザン・サランドン)らによる、新しい家族のかたちを描く。


 本作の監督を務めたゲイビー・デラルは、物語のきっかけが友人の娘であることを明らかにし、「友人の娘がとても魅力的だったのです。彼女はレズビアンで、20歳の時にはレズビアンのお母さんがいた。これはコンセプトとして興味深いと思った。このアイデアは世代を超えるとね」と3世代、3人の性への違いを描く映画をひらめいた当時を振り返った。


 さらにデラル監督は「全員が脚本を楽しんでくれて出演を決めてくれることは今までなかった」とキャスト全員が脚本を気に入ってくれた喜びを見せた。レイを演じたファニングについては「エルはとても女性らしい女優だと思う。だからエルが普通の男の子ではなく、女の子の体を持った男の子のレイの役を引き受けたのは大きな飛躍だと思う。彼女は本当に素晴らしい役者よ」と彼女が難しい役柄を引き受けたことを称賛。


 『キャロル』なども手がけたプロデューサーのドロシー・バーウィンは、「エル・ファニングは、私たちの第一候補だった。かなりドキドキしたわ。彼女の写真やキャリアを見れば分かるけど、彼女はとてもとても女性的なの。しかし、体が女の子で中身は男の子という役柄になった時は、歩き方から話し方、ガムの噛み方、自分との向き合い方や人との接し方がずば抜けて優れていた。スクリーンでの存在感と彼女の才能は彼女にしか出せないものだった。彼女は難役に挑んだの。とても早く応えてくれたわ。 こんなにも早く前向きに脚本に応えてくれたタレントに初めて出会った」とファニングの起用理由を明らかにした。(リアルサウンド編集部)