『猫弁』シリーズで知られる大山淳子の同名小説を映画化する『猫は抱くもの』。アイドルとして芽が出ずに都会から地方へ逃げた孤独な33歳の女性・沙織と、自分のことを人間だと思い込み、恋人として沙織を守ろうとするロシアンブルーのオス猫・良男の関係を描いた物語だ。主人公を演じるのは、約6年ぶりの映画主演となる沢尻エリカ。監督を『グーグーだって猫である』『ジョゼと虎と魚たち』などの犬童一心が務め、脚本は『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』などの高田亮が手掛けた。
新たに出演が明らかになったのは、吉沢亮、コムアイ（水曜日のカンパネラ）、峯田和伸（銀杏BOYZ）。自分を沙織の恋人だと思い込むロシアンブルーの猫・良男を吉沢が、良男の相棒となる猫・キイロをコムアイが、猫のキイロをこよなく愛し、沙織の気になる存在でもある画家のゴッホこと後藤保を峯田がそれぞれ演じる。
吉沢亮は「監督の犬童さん、脚本の高田さん、そして主演の沢尻さんと、いつかお仕事でご一緒したいと思っていた方ばかりの現場で、僕にとって夢のような空間でした」とコメント。役柄については「とにかく素直に、沢尻さん演じる沙織の事が好きでしょうがないという気持ちを大切に演じました」と語った。
映画に初出演するコムアイは「猫の映画と聞いて、猫と遊べる!と思って受けたのに、自分が猫の役だったので、実際に猫と戯れるシーンがなかったのは、落とし穴でした」と語り、共演した吉沢亮については「鋼鉄の男！芝居がどういう向きでどういう表情に見えるかということをはっきり知っていて、常に完璧な猫・良男でした」と明かした。
峯田和伸は「オファーを頂いた時に胸が熱くなりました」とコメントしたのち、犬童一心監督について「犬童監督の演出は、細やかで、こちら側に寄りそって意見を言ってくださって、とても心強かったです」と現場を振り返った。
