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WRC:トヨタのトミ・マキネン、総合2番手に浮上したタナクの「習得の早さに驚いている」

2018年01月27日 11:52  AUTOSPORT web

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オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)
1月26日にSS3~8の競技2日目が行われたWRC世界ラリー選手権第1戦モンテカルロ。3台のトヨタ・ヤリスWRCで挑むトヨタ勢は、新加入のオット・タナクが2SSでトップタイムを獲得する圧巻の走り。3台ともトップ5入りを果たしている。

 2018年シーズンの開幕戦、ラリー・モンテカルロの競技2日目はフランス・ギャップに設置されたサービスパークの南側で争われた。この日も終盤のSS7で強い雨が降るなど、依然として難度の高いコンディションだ。

 今季、Mスポーツから移籍してきたタナクは、競技初日終了時点で総合首位と42.4秒差の総合5番手だったが、SS3で移籍後初のステージ優勝を手にして総合4番手に。続くSS4では前を走るライバルがメカニカルトラブルでデイリタイアしたこともあり、SS5終了時点で総合2番手につける。

 勢いに乗るタナクはSS6でもステージ優勝を手にすると、雨が降ったSS7、最終SS8で3番手タイムを記録。総合首位のセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)に14.9秒差まで迫ってみせた。

 チームメイトのエサペッカ・ラッピはアンダーステアに苦しめられる場面もあったが、堅調な走りで総合4番手。総合3番手ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)の10.2秒後方につけている。

 また、ヤリ-マティ・ラトバラも大きなトラブルに見舞われることなく、総合5番手。ラッピとはわずか0.2秒差だ。

 全車が表彰台を射程圏に捉える形で2日目を終えたことを受け、チーム代表のトミ・マキネンも「とてもポジティブな1日だった」と振り返っている。

「オットのパフォーマンスは信じられないほど素晴らしく、ここまで彼がやってきたことと、習得の早さに我々全員が驚いている。彼の今後がとても楽しみだ」

「彼はこのクルマでどんどんと経験を重ねてきているし、明日も非常に速いはずだと確信している。我々のチームは、強さを備えているという自信があるよ」

「エサペッカの出走順はあまり良くなかったと思うが、それでも、朝は特に良いスピードを示してくれた」

「また、ヤリ-マティは午後のステージで走りが良くなった。ラリーはまだあと2日間ある上、明日は雪で難しいコンディションになるかもしれないが、きっと大丈夫だろう」

 27日の競技3日目はサービスパークのあるギャップの北側で4SS、南東側で1SSの計5SSで争われる。SS走行後、ドライバーたちはサービスパークで車両整備を受けた後、競技4日目の舞台となるモナコへ移動する。

 5SSの合計距離は117.55km、リエゾン(移動区間)を含んだ総走行距離は658.57kmとなっている。