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WRCモンテカルロ:トヨタ新加入のタナクが2番手浮上。ラッピ、ラトバラも表彰台射程圏

2018年01月27日 10:51  AUTOSPORT web

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オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)
2018年のWRC世界ラリー選手権第1戦モンテカルロは1月26日、SS3~8が行われ、セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が総合首位をキープ。総合2番手にはトヨタのオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が浮上している。

 ラリー・モンテカルロの競技2日目はフランス・ギャップに設けられたサービスパークの南側エリアを中心に開催。この日は天候が悪く、時おり強い雨が降るなかでの走行となった。

 前日、総合首位に立ったオジエはSS5までにリードを40.4秒まで広げることに成功したが、SS8を走行中に今大会2度目のスピン。この際、マシンはコーナーイン側の溝へはまってしまう。

 ここからの脱出に手間取り、オジエは40秒近くタイムをロス。ステージを走りきりトップの座は守り抜いたが、リードは14.9秒まで縮まっている。

 オジエに続く総合2番手につけたタナクは、SS3、SS6でステージ最速タイムを記録する圧巻の走り。前を走っていたアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)がオルタネータートラブルでデイリタイアしたこともあり、総合2番手までポジションを上げた。

「総合2番手で1日を終えることができ、とても前向きな気分だ」とタナク。

「今日はクルマにいくつか改良を施したけど、それがすべてのステージで自信向上につながった」

「今日は多くの選手がミスしたから、クレバーなドライビングを続けることを心がけたよ。もうこれ以上激しく攻める必要はない。このラリーは純粋なスピードだけで結果が決まるわけでなく、安定した走りや賢明な判断こそが重要だと思うからね」

 総合3番手はヒュンダイのベテラン、ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)が獲得。総合4番手はエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)、総合5番手はヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)とトヨタ勢が続いている。

 ラッピとソルドの差は10.2秒、ラトバラとラッピの差は0.2秒とわずか。逆転の可能性も充分に残されている。

 トヨタ勢に続く総合6番手は、前日から3つポジションを上げたクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)。また初日に雪だまりに落ち、4分以上出遅れたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)は総合9番手まで順位を回復した。

 競技3日目となる27日はSS9~13までの5SSの実施で、合計距離は117.55km。SS13終了後、一行は競技最終日の起点となるモナコへ移動することもあり、リエゾン(移動区間)を含む総走行距離は658.57kmとなっている。