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IMSA:FP4もキャデラック最速。2番手はストロール駆るオレカ、エンジン交換のマツダが4番手に

2018年01月27日 10:12  AUTOSPORT web

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総合4番手につけた77号車マツダRT24-P DPi。予選に出走しなかったため、スタートは後方からとなる。
IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ開幕戦デイトナ24時間レースは1月26日、フリープラクティス4回目が行われ、ウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.R(フェリペ・ナッセ/マイク・コンウェイ/エリック・カラン/スチュワート・ミドルトン組)が総合トップタイムをマークした。
 
 終日強風が吹き荒れた25日(木)から一転して穏やかな陽気に恵まれた金曜、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイでは9時40分から1時間にわたって決勝前最後の走行機会となるFP4が行われた。
 
 多くのチームが明日の決勝レースに向けた最終チェックを実施するなかトップタイムをマークしたのは、予選中にマシントラブルに見舞われたウェレン・エンジニアリング・レーシングだった。コンウェイ駆る31号車キャデラックは1分36秒865を記録して全車中唯一の36秒台入りを果たしている。
 
 これに続いたのはウイリアムズF1のレギュラードライバーであるランス・ストロールがドライブしたジャッキー・チェン・DCレーシング・JOTAの37号車オレカ07・ギブソンで、タイムはトップと0.181秒差の1分37秒046。
 
 総合3番手には地元チームのスプリット・オブ・デイトナレーシングの90号車キャデラックDPi-V.Rが1分37秒118でつけ、そこから100分の6秒差の総合4番手にマツダチーム・ヨーストの77号車マツダRT24-Pが入った。
 
 77号車マツダは前日のFP2走行中に異常を察知し以後の走行をキャンセル。トラブルが深刻化する前にエンジンを交換していた。なお、FP4では僚友55号車マツダがエンジン交換のため走行を見合わせたが、これは「念のため」の処置であるという。

■BWM新型がタイムを伸ばしトップと1秒以内に


 その他の日本勢は、テキーラ・パトロン・ESMの22号車ニッサンDPiが総合6番手、2号車ニッサンDPiが総合10番手となったほか、予選で速さをみせたアキュラ・チーム・ペンスキーの7号車アキュラARX-05 DPiは総合7番手、僚友6号車アキュラが総合9番手といずれもトップ10入りを果たした。
 
 フェルナンド・アロンソを擁すユナイテッド・オートスポーツは、ブルーノ・セナらがドライブする32号車リジェJS P217が総合14番手につけ、アロンソのドライブで予選13番手となった23号車リジェは同16番手につけている。
 
 GTル・マン(GTLM)クラスはフォードとポルシェがトップ4を分け合うカタチとなり、このなかでフォード・チップ・ガナッシレーシングの66号車フォードGT(ジョーイ・ハンド/デュルク・ミューラー/セバスチャン・ブルデー組)がクラストップの1分44秒062をマーク。これに100分の1秒以内のタイムで912号車と911号車の2台のポルシェ911 RSRが続いた。
 
 今戦がデビュー戦となるBMWチームRLL(レイホール・レターマン・ラニガンレーシング)のBMW M8 GTEは、FP4で今週末初めてトップと1秒以内に接近。25号車BMWが1分44秒868をマークし、徐々にパフォーマンスを向上させているのが伺える。

 GTDクラスはマンタイ・レーシングの59号車ポルシェ911 GT3 R(スティーブ・スミス/ランディ・ウォールズ/ハラド・プロチェク/スヴェン・ミューラー/マッテオ・カイローリ組)が1分46秒905でクラストップに。
 
 ポルシェは3番手にライト・モータースポーツの58号車ポルシェ911 GT3 Rが入りワン・スリーを形成。この中に割って入ったのはメルセデスAMG・チーム・ライリー・モータースポーツの33号車メルセデスAMG GT3だった。
 
 3GTレーシングのレクサスRC F GT3勢は15号車レクサスが総合5番手、14号車が総合10番手と2台がクラス上位に入った。一方、3台のNSX GT3勢はマイケル・シャンク・レーシングの93号車NSXがクラス7番手で最上位に。残る2台は86号車NSXが同14番手、HART(ホンダ・オブ・アメリカ・レーシング・チーム)の69号車NSXは19番手となっている。
 
 いよいよ残すは決勝のみとなったデイトナ24時間レースは27日(土)14時40分(日本時間28日(日)4時40分)にスタートが切られる。