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松尾スズキ、大根仁、コムアイらが絶賛 ポーランド映画『ゆれる人魚』に各界著名人がコメント

2018年01月26日 19:32  リアルサウンド

リアルサウンド

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 2月10日より公開される『ゆれる人魚』に各界の著名人がコメントを寄せた。


参考:「70年代よりも現代のほうがパンクの精神を必要としている」J・C・ミッチェル監督インタビュー


 本作は、2016年サンダンス映画祭ワールドシネマコンペティションドラマ部門審査員特別賞をはじめ、世界各国で数々の受賞を果たした、ポーランドの女性監督アグニェシュカ・スモチンスカの長編デビュー作。共産主義時代下であった1980年代のポーランドを舞台に、ふたりの肉食人魚姉妹が、少女から大人へ成長していく姿を描き出す。


 このたびコメントを寄せたのは、松尾スズキ、大根仁、水曜日のカンパネラのコムアイら総勢10名。


 さらに、劇中の舞台となったレストランを彷彿とさせるアクアリウム・レストランでのオリジナル・カクテルメニューの展開や、人間の指をもぎとる人魚のクッキー、人魚姉妹のTシャツなどのタイアップも決定している。


■各界著名人 コメント
松尾スズキ (作家・演出家・俳優)
下品なコメントと思われてもかまわない。ここ最近の映画で最もキレイな乳首を見た。
いつか、ポーランドに行こう。


■大根仁(映像ディレクター) 
美しく、恐ろしく、儚く、心揺さぶられる。そんな夢を見続けているような・・・これぞ映画体験! 映画を観ている間、自分がどこにいるのかわからなくなりました。ラストシーンで私が流した涙は、一体なんだったのでしょう?


■水曜日のカンパネラ コムアイ(アーティスト)
アグニェシュカ監督と音楽を担当するヴロンスキ姉妹が、小さいころに覗いたナイトレストランの煌めきを描くために、初めて人間界にやってきた人魚の視点で冒険する物語。生々しい手触りと美化された記憶を行き来するのは、それが彼女たちにとっての自伝だからだ。性器やアンダーヘアを規制したって、女の絶頂やハングリーさ、血とエロスは表現できるという、フェミニズムの花開いた映画でもある。


■ヒグチユウコ(絵本作家)
臓器を喰らい、そして唄う。無邪気で美と醜さの両方をもつ少女達。私は大人になるのが怖くもあった。陸に上がるということはそういうことか。


■石野卓球(DJ / Producer)
すごく面白かった! 美しい絵と音楽の素晴らしいポーランド産ムービー。ジェンクイエ!


■テイ・トウワ(音楽家)
知らない国の、知らない言葉に乗ったチープでキッチュなダンスミュージック。雑味の濃い、エキゾチックな絵と話。こういうパワーが時には必要やでワレ。妹のゴールデンちゃんがずっと観てれるフォトジェニックさでした!


■今日マチ子(漫画家)
爆音の中、人魚の異様な下半身に目を奪われる。奇妙で不気味で、アンバランスだから魅力的。泡のように消える前にひとめみてほしい。人ではないなにか、それが少女なのだ。


■ヴィヴィアン佐藤 (非建築家・アーティスト)
ヘドウィグは急騰ドイツからアメリカへ渡ったけれど、この人魚姫たちはポーランドから出もしなかったわ! ヘドウィグの怒りの1インチと彼女たちの尾びれ!!! 異形の部分は人を弱くも強くもするわすばらしいロックオペラの誕生★


■宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト) 
物語も音楽も色彩も画面設計も編集も、すべてが鮮烈かつオリジナル。キッチュなだけじゃない、ただの80年代リバイバルでもない、ポーランドの新しい才能に大興奮!


■よしひろまさみち (映画ライター)
踊り、歌い、恋をして、そして食う。光と闇の両側面を持つ人魚伝説を、共産圏時代のポーランドを舞台に描いたエログロ異色作。ダサ可愛いファッションや音楽に彩られてるけど、まやかしよ!


(リアルサウンド編集部)