1月24日、中上貴晶とLCRホンダ監督のルーチョ・チェッキネロが出光興産を訪れ、MotoGPクラスを戦う2018年シーズンに向けた意気込みを語った。
出光興産は2013年以来、中上のMoto2参戦時代の所属チームだった『「IDEMITSU Honda TEAM Asia」(イデミツ・ホンダ・チームアジア)』を協賛。2017年8月には、2018年から最高峰クラスに参戦する中上のサポートの継続を発表しており、中上はチーム名『LCR Honda IDEMITSU(LCRホンダ・イデミツ)』として、2018年シーズンのMotoGPクラスにエントリーする。
中上とともに出光興産を訪れたLCRホンダ監督のチェッキネロ。LCRホンダを率いるチェッキネロは1993年~2003年にロードレース世界選手権125ccクラスに参戦した人物だ。同チームには2015年からカル・クラッチローが在籍し1台体制で参戦を続けてきたが、2018年より中上が加入することになった。
チェッキネロは「当チームはこれまでMotoGPクラスにホンダのマシンで挑戦し、ライダー1名体制が長かったのですが、今季はホンダと出光興産のおかげで、中上選手を加えた2名体制とすることができました」と喜びを語る。
さらに「中上選手は非常にすばらしいライダー」と表し、一方でMotoGPクラスの厳しさを示唆する一面も垣間見せた。
「MotoGPクラスに昇格するということは非常に大きなチャレンジです。世界最高峰クラスで待っているのは、素質と豊富な経験を持つすごいライダーばかりです。非常にタフなレースが続くでしょうし、 バイクのパワーも今までとは桁違いです」
「まずマシンやクラスに慣れて経験を積んでいくことがとても重要だと考えています。マシンへ慣れたシーズン後半の戦いで、一ケタ順位をねらっていきます」
一方、中上は「LCRホンダ・イデミツというチーム、ルーチョ監督といった恵まれた環境で走れることが大変うれしく、その環境に見合った結果を出したいです」とチェッキネロ監督、そしてチームに感謝を表しつつも「まずは一戦でも早く表彰台に立つことを目指していきます」と抱負を語った。
2018年シーズンのMotoGPは1月28~30日、マレーシア・セパンの公式テストからスタートする。中上とチェッキネロ監督の挑戦の始まりはもうすぐだ。