2018年のWRC世界ラリー選手権第1戦モンテカルロは1月25日、SS1~2が行われ、シリーズ5連覇中のセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が17.3秒のリードで総合首位にたった。
2018年のWRCがついに開幕。舞台となるのは世界でもっとも歴史の古いラリーイベントであるラリー・モンテカルロだ。25日は現地夕方からモナコ公国のカジノ広場でセレモニアルスタートが行われ、その後フランスの山中でSSが行われた。
Mスポーツ・フォードから参戦し、6年連続のシリーズチャンピオンを目指すオジエは、36.69kmで争われたSS1でブラックアイスバーンに足をすくわれ、ハーフスピンする場面があったものの、SS1~2ともに最速タイムを記録して、総合首位につけた。
「SS1の路面が一部、凍結していることは知っていた。スピンする直前は速度を時速10キロ程度に落としていたし、コースの真ん中を走っていたから(スピンしても)コースオフすることはなかった」とオジエ。
「スタート前にチームクルーから得たアイスバーンに関する情報は正しかったわけだ。いくつか改善点はあるけど、悪いスタートではなかった」
オジエに続く総合2番手はアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)、総合3番手はダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)とヒュンダイ勢が続いている。
3台のトヨタ・ヤリスWRCで臨んでいるトヨタ勢は、エサペッカ・ラッピが総合4番手、オット・タナクが総合5番手、ヤリ-マティ・ラトバラが総合6番手につけた。陣営最上位のラッピと前を走るソルドとの差は11.8秒だ。
前日のシェイクダウンで3番手タイムを記録していたタナクは、SS1でスピンした際にマシンがスタックするアクシデントがあり37.3秒ものタイムをロス。ラトバラもSS1で2度のスピンがあったため出遅れている。
2台体制で臨んでいるシトロエン勢はクレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)の総合7番手が最上位。また、2017年にドライバーズランキング2位につけたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)は総合11番手で初日を終えた。
26日の競技2日目はSS3~8の6SSで争われる。