フォード・パフォーマンス・モータースポーツのグローバルディレクター、マーク・ラッシュブルックが、現状ではF1の参戦費用は高すぎるものの、レギュレーション変更によりこれが下げられるようであれば、参入する可能性があると示唆した。
ラッシュブルックはF1のハイブリッド時代のテクノロジーに興味を持っていることを認め、もしF1がレース活動費を大幅に引き下げることに成功したなら、参入を具体的に検討したいとしている。
「ハイブリッドパワーはフォードにとって長期的に見て適していると思う」とラッシュブルックはAutocarに語った。
「従って、『F1に参入することはない』とは言わない。予算制限が導入されればなおさらだ」
フォードがF1に参戦するにはバジェットキャップ制度の導入が不可欠だとラッシュブルックは考えている。一方で、コストが抑制の効かない状況になる可能性はあると見ており、その理由について彼は以下のように述べている。「F1でのコスト削減はすべて関連し合っている。ある分野で予算の上限を決めたら、(マニュファクチャラーは)その他の分野で予算を使うようになるだろう」
フォードは1967年に伝説的なコスワースDFVエンジンに出資、このエンジンはF1において発展し、長期にわたって成功を収めた。
2000年にフォードはスチュワート・グランプリチームを買収、2004年までジャガーの名の下でF1に参戦したが、その後レッドブルへとチームを売却した。
フォード・モータースポーツは現在、WEC世界耐久選手権のLM-GTEプロクラスに参戦、WRC世界ラリー選手権には今年、2017年の王者Mスポーツとの関係を強化して関与する。