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山田涼介にとってHey! Say! JUMPは愛する家族? 『もみ消して冬』と主題歌から考える

2018年01月26日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 今夜8時放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に、Hey! Say! JUMPが出演し、2月14日リリースの最新曲「マエヲムケ」を披露する。すでに1月から放送がスタートした山田涼介の主演ドラマ『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)の主題歌としても親しまれている本曲。“失敗してもズッコケても情けなくても、何度でも立ち上がる強さを歌う超前向き応援ソング”というテーマは、山田が家族に翻弄されるホームコメディにピッタリだ。


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 ドラマ、映画とコンスタントに話題作に出演し、着実に俳優としてのキャリアを築いてきた山田。シリアスなストーリーや、陰のあるキャラクターを演じることが多かったせいか、『もみ消して冬…』ではコミカルな演技に注目が集まっている。


 山田が扮する北沢秀作は、東大卒の警察官。強い正義感の持ち主でありながらも、名教育者の父・泰蔵(中村梅雀)、超ナルシストな兄・博文(小澤征悦)、ドSな姉・知晶(波瑠)から押し付けられる無理難題に、ときに法を犯してでも立ち向かう。そこに、執事の小岩井(浅野和之)、愛されキャラの執事見習い・楠木(千葉雄大)、さらにかわいい後輩の尾関(小瀧望)らが加わり、秀作をブンブン振り回していく。


 エリートかつ容姿端麗でありながらも、どこか人間臭くて、一生懸命で、やさしくて、ときに個性の強い家族相手……と、なんだか山田自身を見ている気分になるのは筆者だけだろうか。


 「1話の俺、、ぶちゃいくな顔沢山あったね。笑 全力で秀作をやったらあぁなりました。引かないでね★ww」とは、ジャニーズのファンサイト・ジャニーズWebのメール配信サービスで届いた山田からのメッセージの一部。やはり、秀作というキャラクターは、山田の人間的魅力がにじみ出ているようだ。話題になっているドアップな“顔芸”も、山田だからこそハイビジョン放送に耐えうるのだろう。それは顔立ちはもちろんだが、山田を形作る感情そのものが美しいからかもしれない。


 デビュー10周年の節目を越えたHey! Say! JUMP。昨年放送された『ベストアーティスト2017』(日本テレビ系)で、山田はメンバーにドッキリを仕掛けられていた。様々な苦悩を乗り越えてきたグループだけに、中島裕翔の脱退ドッキリは決して見ていて楽しいものではなかったが、結果として山田のJUMP愛は本物だということ、彼がメンバーを家族のように思っていることが、痛いほど伝わってきた。


 一方でドッキリ中、突飛な発言で山田を混乱させる八乙女光、困っている山田を見て笑うのを我慢する知念侑李、仕掛け人なのに山田の言葉に思わず涙を浮かべてしまう有岡大貴や岡本圭人……と、それぞれの感覚で山田を愛でるメンバーを見ると、まるで北沢家のようだと微笑ましく思う。


 今夜のパフォーマンスは、山田と彼が愛する家族(メンバー)という視点で鑑賞してみてはいかがだろうか。どんなに転んで、泥まみれでも、前を向けるのは、きっと大事な仲間や家族がいるからだ。そんな温かい気持ちに包まれるライブとなることだろう。(佐藤結衣)