2017年のインディカー・シリーズチャンピオンのジョセフ・ニューガーデンと、そのチームメイトでありインディ500で3度の勝利を飾っているスタードライバー、エリオ・カストロネベスが、スカンジナビアで開催される『RallyX on Ice(ラリーXオン・アイス)』にゲスト参戦する。
“氷上のラリークロス”として知られるラリーXオン・アイスは、ノルウェーとスウェーデンを舞台に4ラウンドが開催され、第2戦にはWorldRX世界ラリークロス選手権のスウェーデン・ラウンドも開催されるホルヘのトラックが使用されるなど、雪に包まれる北欧の冬季イベントとして戦われてきた。
今回、チーム・ペンスキーに所属するふたりは、WorldRXのサポートカテゴリーであるRX2で使用されるフォード・フィエスタベースのスーパーカー・ライトをドライブし、それぞれノルウェーで開催される2月25日の第3戦、3月3日の第4戦にゲスト参戦するという。
昨年、インディカーでチーム・ペンスキーに移籍し、その初年度に自身初のチャンピオンタイトルを獲得したニューガーデンは、「ラリーXオン・アイスシリーズに参加できるなんて、本当に興奮している」と、意気込みを語った。
「僕はこれまでも世界中のさまざまな種類のトラックでさまざまなタイプのレースカーを走らせる機会を得てきたけど、これほどまでにクレイジーで、異なる種類のマシンに挑戦するのは初めてだ」とニューガーデン。
「ここまでは、いくつかのビデオや写真で予習した程度だけど、本当に楽しそうだ。と同時に、ドライビングの面ではとてもチャレンジングだろうね」
さらにニューガーデンは、このグリップレベルが低い路面におけるレーシングスピードでのドライブが純粋に自らのドライビングスキルを引き出し、技術を高めることにも確実に役立つだろう、とも続けた。
「この挑戦を心から楽しみにしているし、願わくばインディカーのチャンピオンとして、そしてチーム・ペンスキーのドライバーとしてふさわしい結果が出せればいいね」
一方、2017年は佐藤琢磨との死闘の末、惜しくもインディ500で2位に終わったエリオ・カストロネベスは、この氷上のラリークロス挑戦のチャンスに「飛びついたよ」と笑顔で語った。
「こうしたラリークロス車両でレースをしたことはないし、もちろん、氷上で他のライバルたちとバトルをした経験もない。これは僕にとって大いに学ぶ機会となるだろう」とカストロネベス。
「こんなスパイクタイヤを履いたレーシングカーを走らせるなんて、ビックリするほど素晴らしい経験になるだろうね」
「とにかく楽しみだし、その場に飛び込んで自分にできるベストを尽くして戦うよ。正直に言えば、オフの間にこうした機会を得られることは、僕の本業(インディカー)に対しても間違いなくプラスに働くと思っている」
この氷上シリーズでは、ふたりのインディカー・スター参戦と同時に23名のエントリーリストを公開し、WorldRXで優勝経験を持つロビン・ラーソンやケビン・エリクソン、そしてRX2王者であり、2018年のWorldRX昇格を目指しているシリル・レイモンドらも参戦。
また、北米からもNASCARトラック・シリーズのフロントランナーであり、GRCグローバル・ラリークロス選手権にもエントリーするオースティン・シンドリックや、同じくGRCにホンダ・レッドブル・オルスバーグMSEから参戦し、ホンダ・シビック・クーペ・タイプRをドライブしたオリバー・エリクソンらの名前も記されている。