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トロロッソ・ホンダF1のジェームズ・キー「意見は出るだろうが、ハロの外見はすぐ見慣れる」

2018年01月25日 11:52  AUTOSPORT web

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2017年のメキシコGPでコクピット保護システム“ハロ”を試着するブレンドン・ハートレー
2018年のF1世界チャンピオンシップに起きる最大の変更は、新しいコクピット保護デバイスである“ハロ”の投入だろう。 

 FIAは2018年シーズン、ハロの装着をすべてのマシンに義務付けた。チームはこのデバイスを空力を損なうことなく、新しいシャシーのデザインに組み込むことは難しいと感じている。

 一方ドライバーは視界への影響を懸念しており、ファンは単純にマシンの見た目にどう影響があるのかを気にかけている。

 しかし、トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームズ・キーは、ハロはすぐにF1の外見として受け入れられるようになると予測している。

「そのうち慣れると感じている」とキーは今週RACER誌に語った。

「話題になり、色々な意見がでると思う。いずれも、もっともな意見だ。しかし、最終的には慣れると思う」

「レースに関する心配事にすぐに戻るだろう」

 すべてのチームは、2017年グランプリのフリー走行中にハロのプロトタイプを試用した。その時は非常にベーシックなデザインで黒く塗られていた。


 ハロが開幕戦オーストラリアでレースに初めて登場する際、チームはハロに小さな空力フェアリングとウイングレットを装備し、個々のマシンのカラーリングに合うように色を調整することもできる。

「小さな空力パーツをつけたものは、以前目にした形よりも、もう少しF1らしく見えると思う」とキーは語った。

「多少見た目が洗練されるだろう。ハロの空力を最適化する時間はまだある。どうなるか様子を見てみよう」

 パワーユニットをルノーからホンダに変更しただけでなく、さらにハロの追加によってトロロッソが冬の間にする仕事が増えたことをキーは認めた。しかしながら、すでに新しいマシンはFIAの認証テストに合格している。

「まったく新しいテストとなったし、シャシーデザインに入れ込むための要件も新たなものだった」

「もちろん、最初に試すときはみんな神経を尖らせていたが、計画通りに上手くいったことを嬉しく思う」

「いつだって分からなことはあるものだ。ハロのテストのように新しくかつ大きく違うものは、過去に参照できるものが何もない」

「非常に大変なテストだった。疑いなくドライバーの周辺は頑丈な構造でなければならない。重負荷を見極め、仕様に沿うように適用するという難しい条件が求められる」