ダカール2018で総合優勝、プジョーは3連覇を達成
~プジョー3008DKR Maxiは2台がトップ5に食い込む~
チーム・プジョー・トタルは、開催40回目となった2018年ダカールラリーに参戦し、カルロス・サインツ/ルーカス・クルス組が、優勝を飾りました。
プジョー3008DKR Maxiは、ペルー、ボリビア、アルゼンチンに設定された砂丘や岩だらけの路面など、8793kmの過酷な道のりを走破。優勝したサインツは序盤からパフォーマンスと安定感を披露し、第6ステージと第7ステージで最速タイムをマークしています。
最終的に43分40秒のリードを築いて、アルゼンチンのコルドバにトップで到着し、チームにとってダカール3連覇をもたらす記念すべき勝利を飾りました。
合計14ステージ(うち1ステージはキャンセル)中、プジョー3008DKR Maxiは7つのステージで勝利を獲得。卓越した走破性と、非常に高い信頼性を示しました。
2016年、2017年とダカールラリーを連覇しているステファン・ペテランセル/ジャン・ポール・コトレ組は、一時は首位、第13ステージまでは総合2番手につけていましたが、最終的には合計3回のステージ最速タイムを記録して、4位でゴールしました。
シリル・デプレ/デビッド・キャステラ組も一時は総合首位につけましたが、アクシデントで大きく後退。その後はチームメイトのサポートに回り、上位フィニッシュに貢献しました。
2017年大会で2位を得たセバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ組は第5ステージでスタックしたマシンを避けようとしてコースオフ。その衝撃でコ・ドライバーのエレナが尾てい骨を負傷したため、残念ながらリタイアを喫しました。
コメント
ブルーノ・ファマン(プジョー・スポール・ディレクター)
「サインツ/クルス組とプジョー3008DKR Maxiによる見事な勝利によって、プジョーのダカールラリー参戦活動は有終の美を飾ることができました。私たちの技術レベルが非常に高いことと、揺るぎないチームスピリットの賜物と言えるでしょう」
「サインツは、ダカールラリーのプロジェクト初期段階から深く関わってくれました。この10年でもっとも難しい内容となったラリーで、3台のプジョー3008DKR Maxiがフィニッシュできたことは、我々の技術力を証明しています。チーム全体がこの結果に満足しており、プジョーに誇りを感じています」
カルロス・サインツ(総合優勝)
「今大会は、これまで私が参戦してきたダカールラリーの中で、もっとも難しい大会だったかもしれません。難易度の高いラリーで勝つことができ、ルーカスと私はとても満足しています」
「このプログラムを通じて素晴らしい仕事をしてきたチームも、全員が同じ想いを共有しています。このプロジェクトを支えてくれたすべての方々、そしてプジョー・スポールに心から感謝しています。プジョー3008DKR Maxiは、私がラリーレイドで乗ってきた中で最高のマシンです」
ステファン・ペテランセル(総合4位)
「全体として、非常にいい一週間になりましたが、間違いなく、南米で開催された中でもっともタフな大会でした」
「しかしここに“ダカールラリーのスピリット”が根付いているのです。プライベーターのことを考えれば、今回は少しタフすぎたのかもしれませんが。カルロスとプジョーチームが優勝を飾ったことで、私たちもとても満足しています」
シリル・デプレ(総合31位)
「今回のダカールはいい滑り出しでしたが、残念ながら第4ステージでトラブルに見舞われてしまいました。その時点から、私たちはチームメイトを支えることに徹しました」
「もちろん我々にとって、悔しさのたまるラリーでしたが、実に多くの経験を積みましたし、これは何よりポジティブなことです。2015年に始まって以来、完璧なコンディションで私たちを一歩一歩成長させてくれた、プジョー・スポールのみなさんに感謝したいと思います」
セバスチャン・ローブ(リタイア)
「リタイアした第5ステージでは、他のコンペティターが止まっているクレストにさしかかった際、彼を避けようとしたのですが、クレストを超えてすぐ、見えないところに穴があり、マシンを強く打ち付けてしまったのです」
「この衝撃で、ダニエルはひどく痛みを感じていました。痛みが激しくならないよう、ゆっくりと走行してステージをフィニッシュしましたが、リタイアする以外に選択肢がありませんでした」
ステージ優勝:実施された13ステージのうち7ステージ
ペテランセル/コトレ組:5、8、10
サインツ/クルス組:6、7
デプレ/キャステラ組:2
ローブ/エレナ組:4