マノー・モータースポーツのプレジデント兼スポーティングディレクターのグレアム・ロードンは、もしF1にバジェットキャップ制度が導入されれば、マノーがF1復帰することもあり得ると示唆した。
ロードンは、マノーF1チームの前身ヴァージン・レーシング/マルシャでスポーティングディレクターを務めたものの、新オーナーとのチーム運営の方向性の違いから、2015年シーズンをもって、当時の代表ジョン・ブースとともにチームを離脱した。マノーF1はその1年後にグランプリレースでの活動を停止している。
ロードンはその後、ブースとともにマノーとしてWEC世界耐久選手権に進出、2台体制でLMP2カテゴリーにエントリーした。2018/19年にはマノーは、ジネッタ製マシンを用いてLMP1に参戦することを明らかにしており、2017年にキミ・ライコネンのレースエンジニアを務めたデイビッド・グリーンウッドと契約することを決めている。
一方でロードンは、F1の今後の展開も注視している。ルールブックが小規模チームの利益にかなう形で改訂されるのかどうかを見極めようとしているのだ。
ロードンはフィンランドのTurun Sanomat紙の取材に対して「もし何も変わらないならば、つまり予算制限が実施されずチームのコスト負担が変わらなければ、我々はF1に戻れない。大きな予算を持つチームには太刀打ちできないからだ」と語った。
「だが、FIAとリバティ・メディアからはプライベートチームのコスト負担を減らすための努力をしていると聞いた」
「その場合は、F1復帰に関心がもてる。私もジョン・ブースも、F1でやり残した仕事があるのだ」と彼は語った。