ウイリアムズF1チームは、セルゲイ・シロトキンとの契約はチームにとって長期的戦略の一部であり、支援金目当ての決定ではなかったと強調した。
2018年のフルタイムドライバーとしてシロトキンの起用が発表されたのは、先週のことだった。ロシア出身の彼は引退したフェリペ・マッサの後任となり、ランス・ストロールとのラインアップに加わる。
シロトキンはロバート・クビカ、ポール・ディ・レスタ、ダニール・クビアト、そしてパスカル・ウェーレインといった面々からなる、シート獲得のための厳しい競争を勝ち抜いた。
ウイリアムズのCEOを務めるマイク・オドリスコルは、チームが22歳のシロトキンとの長期間に渡るパートナーシップを期待していると説明した。
「我々がセルゲイと交わしたのは複数年契約だ。セルゲイには高い信頼を置いている。契約は複数年となる。だからこれから何年間も、ウイリアムズのユニフォームを身に着けたセルゲイを目にすることになると期待している」
オドリスコルはモスクワで行われたウイリアムズとSMPレーシングの合同イベントで、シロトキンの契約について語ったが、チームの長年の主義にしたがって、詳細に言及することは避けた。
また、このイベントにはチームのチーフテクニカルオフィサーであるパディ・ロウも出席しており、以下のように語っている。
「今年だけでなく今後何年にもわたって、セルゲイに何ができるかということを、とても楽しみにしている」
「マイクが言ったように、これはセルゲイとSMPレーシングとの複数年にわたるパートナーシップだ。我々はSMPの仕事に大変感銘を受けた。若手のドライバーが宣伝され、支援され得るというプロセスの例を世界に向けて示したのだ」
「我々がモータースポーツにおいて心から望んでいることは、最高の才能を持つ者がトップの地位にたどり着くということだ。チャンスや幸運、もしくは金銭によってそこへ至るというようなことではない」
SMPレーシングの最高責任者であるディミトリ・サマルコフは、ウイリアムズが長期的な見地からシロトキンの将来を見ていることを知り、喜んでいる。
「セルゲイがチームやマシンに取り組んでいくという観点から見ると、1年間のみの契約を結ぶことには意味がないと分かっていた」とサマルコフは話す。
「我々のプログラムは1年間より長い期間で設計されている。非常に柔軟な契約内容ではあるが、間違いなく1年よりも長いものだ」