スズキは1月22日、最新テクノロジーを導入したエンジンや車体に、懐かしい外観を取り入れた『SV650X ABS』を1月26日に発売すると発表した。
『SV650X ABS』は645cc水冷V型2気筒のVツインエンジンを搭載した『SV650 ABS』をベースに、個性的なカフェレーサースタイルへとアレンジしたモデルだ。「X」は「Extra」を意味し、ヘッドライトカウル、セパレートハンドル、タックロールシートなどのレトロなフォルムに加え、ヘッドライトの下にはオプションでフォグランプ(LEDフォグランプセット)を装着可能とするなど、SV650 ABSとは異なる外観に演出されている。
『SV650X ABS』の特徴やポイントを挙げてみよう。
【外観】
・スリムで軽量(197kg)な車体
・ロケットカウルをイメージさせるフロントマスク
・スリム&スポーティなフォルムの14Lフューエルタンク
・タイトな形状で良好な足着き性を実現したタックロールシート(シート高は790mm)
・余裕のポジションにセットされたセパレートハンドル
【足周り】
・前後輪に取り付けられたホイールスピードセンサーにより各車輪速度を検知し、ブレーキの効きを自動的にコントロールして車輪のロックを一定範囲内で防ぐ「ABS」を標準装備
・好みに合わせたサスペンションセッティングが可能なプリロードアジャスターを装備したフロントフォーク
・高いコーナーリング性能と直進安定性を両立した前後ラジアルタイヤ(フロント120/70、リヤ160/60)
【エンジン】
・独特の鼓動感が味わえ、刺激的で官能的なサウンドを奏でる水冷645cc 90度V型2気筒のVツインエンジン
・低回転域ではトルクフルで扱い易く、中回転域は力強く立ち上がり。高回転域では伸びのあるパワーを発揮
・1気筒あたり2本のスパークプラグを持つ、「スズキデュアルスパークテクノロジー」を導入
・ピストンのスカート部にはレジンコートを実施。シリンダーとピストンのフリクションを低減。ピストンリングはL型リングを採用し、高い燃費性能と排出ガス低減に貢献
・TI-ISC内蔵のスロットルボディには、発進時や低回転走行時にエンジン回転数、ギアポジション、スロットル開度、クラッチスイッチの情報を用いて制御する「ローRPMアシスト」機能を採用し、発進時のエンジン回転の落ち込みが緩和され、スムーズな発進を実現
・スタータースイッチを押し続けずにワンプッシュするだけで、ECMがスターターモーターを回転させてエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」を導入
『SV650X ABS』のカラーは渋みを効かせたオールトグレーメタリックNo.3。価格は781,920円(税込)となっている。
■主要諸元■
全長/全幅/全高:2,140mm/730mm/1,090mm
軸間距離/最低地上高:1,450mm/135mm
シート高:790mm
装備重量 :197kg
最小回転半径:3.3m
エンジン型式:水冷4サイクル90°Vツイン/DOHC4バルブ
総排気量:645cc
内径×行程/圧縮比:81.0mm×62.6mm/11.2 : 1
最高出力:56kW(76.1ps)/8,500rpm
最大トルク:64N・m(6.5kgf・m)/8,100rpm
燃料供給装置:フューエルインジェクションシステム
始動方式:セルフ式
点火方式:フルトランジスタ式
潤滑方式:ウェットサンプ式
潤滑油容量:3.0L
燃料タンク容量:14L
クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング
変速機形式:常時噛合式6段リターン
減速比(1次/2次):2.088 / 3.066
フレーム形式:ダイヤモンドフレーム
キャスター /トレール:25°/106mm
ブレーキ形式(前/後):油圧式ダブルディスク(ABS)・油圧式シングルディスク(ABS)
タイヤサイズ(前/後):120/70ZR17M/C(58W)・160/60ZR17M/C(69W)
舵取り角左右:30°
乗車定員:2名
カラー:オールトグレーメタリックNo.3
価格:781,920円