1月6~20日に行われた第40回大会にあたる2018年のダカールラリー。ペルー、ボリビア、アルゼンチンの3カ国をまたぎ、約9000kmの行程で争われた大会を終え、トヨタ自動車の豊田章男代表取締役社長がコメントを発表した。
ペルーの砂漠を舞台としたステージやボリビアの高地ステージ、アルゼンチンのハイスピードセクションなどが入り混じり、大会主催者が「史上もっとも過酷」と評した第40回のダカールラリー。
トヨタとしては、トヨタ車体が市販車部門5連覇を達成したほか、グループ会社の日野自動車が日野チーム・スガワラとしてトラック部門に参戦し、総合6位を獲得。排気量10リットル未満のクラスでは9連覇という偉業を成し遂げた。
そして四輪部門では、南アフリカトヨタが運営する『TOYOTA GAZOO Racing SA(South Afirica)』がトヨタ・ハイラックスで参戦し、ナッサー・アル-アティヤーが総合2位、ジニール・ドゥ・ビリエが総合3位を獲得している。
この成績を受け、豊田社長がコメントを発表。このなかで「毎年、年初にダカールラリーの戦いを見ていると、『道がクルマをつくる』という言葉の意味を改めて強く感じます」と述べている。
豊田社長のコメント全文は以下のとおり。
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2018年のダカールラリーがゴールを迎えました。
様々な表情を見せる路面、標高差、温度差、変動する気候…
9000kmにも及ぶ厳しい道のりを2週間かけて走破するこの競技に、今年も多くのラリーストがトヨタ車に乗って挑んでくださいました。
過酷な戦いに立ち向かう相棒としてトヨタ車を選んでくださったチームの皆様にまずは感謝申しあげます。
日野自動車のレンジャーで参戦した「日野チームスガワラ」はトラック(排気量10リットル未満)部門で9連覇を、ランドクルーザーで参戦した「トヨタ車体チームランドクルーザー」は、トヨタ車体の社員である三浦選手がドライバーを務めた337号車が優勝し、チームとして市販車部門で5連覇を成し遂げられました。
また、南アフリカトヨタのチームである「TOYOTA GAZOO Racing South Africa」はハイラックスに乗り、3台中2台が総合2位と3位の好成績で完走を果たしてくれました。
チームの皆様、関係者の皆様、偉業を成し遂げられたこと、心から敬意を表します。
おめでとうございます。
「自然とは、なんて厳しいものか」「こんなところをクルマが本当に走破できるのか」
映像からもそう感じ取れるような道に挑み、リタイアするクルマも続出する中で完走を果たし、トヨタ車、日本車の持つ性能と可能性を広く示してくださったことに感謝しております。
毎年、年初にダカールラリーの戦いを見ていると、「道がクルマをつくる」という言葉の意味を改めて強く感じます。
本年も、トヨタグループ一丸となって世界中のさまざまな道を走り、「もっといいクルマづくり」に取り組んでまいります。
引き続き、皆さまに応援いただければ、うれしく思います。
よろしくお願いいたします。
2018年1月21日
トヨタ自動車株式会社
代表取締役社長 豊田章男