1月21日、富士スピードウェイのスポーツ走行枠を使って、2018年のスーパーGT300クラスに参戦を表明したCarGuy RacingのホンダNSX GT3がシェイクダウンされた。
CarGuy Racingは、“自動車冒険隊”としてさまざまなスーパーカーを楽しむ究極のエンターテインメント集団として誕生。2015年からランボルギーニ・スーパートロフェオに参戦を開始し、16年にはスーパー耐久にも参戦。17年にはスポット参戦したブランパンGTシリーズ・アジアで、ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝のコンビで日本チーム初となる優勝を飾っている。
そんなCarGuy Racingは、2017年に向けて注目の車種となるホンダNSX GT3を投入してのスーパーGT300クラス参戦を発表した。ドライバーは横溝とチーム代表を務める木村武史、サードドライバーとして17年にスーパートロフェオで速さをみせたマレーシア人ドライバーのアフィーク・ヤジッド、そして監督としてコッツォリーノという充実の体制を組んでいる。
2018年に向け注目を集めるCarGuy Racingだが、イタリアのJASモータースポーツから富士スピードウェイそばに設けられたガレージに19日にマシンが到着。21日にシェイクダウンを行った。なお、今回導入されたシャシーナンバー010は、ホンダNSX GT3としての世界でのカスタマー向けマシン1号機だという。
8時50分からスタートしたスポーツ走行枠を使って走り出したNSX GT3は、ヨコハマタイヤを装着し、まずは木村がドライブ。アウトラップからピットインして各部をチェックしたあとは、いきなり連続走行を開始。走行2本目では横溝が乗り込み、こちらも連続走行。“買ってすぐに速い”GT3カーらしいところをみせた。
当初予定していた走行3本目は、直前の走行でクラッシュがあったため中止に。とはいえまずは無事にシェイクダウンが行われ、日本でのカスタマーサポートを行う無限のスタッフも「2日前に着いたばかりだったので、ホッとしました」と安心した様子だった。
走行後、ドライブしたふたりに話を聞くと、「乗りやすいです! すごくマイルドで、ドライバーフレンドリーなクルマだと思います」と“日本最速のジェントルマンドライバー”を目指す木村は笑顔で語った。
また、横溝も「スポーツ走行枠で台数も多かったので、タイムは望めませんでしたが、トラブルなく終えられて良かったです。僕はGT3はほとんどのメーカーのクルマをドライブしてきましたが、NSXはクセがなく、非常に素直で乗りやすいクルマです」とポジティブな印象を受けた様子だ。
気になるカラーリングは、「まだ決めていませんが、黒ベースか白ベース、黒、白、赤かな……と木村。今後開幕に向けて、同じくNSX GT3を使用するModulo Drago CORSEとともに、注目度の高い一台になっていきそうだ。