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トム・ペティの死因はやはり…背景にあった多数の病

2018年01月20日 20:53  Techinsight Japan

Techinsight Japan

最後まで音楽とファンを愛したトム・ペティ(画像は『Tom Petty & The Heartbreakers 2017年10月25日付Instagram「Los Angeles | October 2014 #riptompetty」(@actennille)』のスクリーンショット)
昨年の10月2日、米人気ミュージシャンのトム・ペティが66歳にして急逝した。数々のヒット曲を放ちレジェンドとして尊敬されていたペティの突然の訃報に、ファンばかりか多くのミュージシャンやセレブがSNSを通じて哀悼の意を捧げたことが印象的であった。このほど遺族がその死因について公表した。

マリブの自宅で心停止状態に陥り、病院に搬送された当時のトムの様子については、医師が死亡を確認、生命維持装置を外されたなどと複数のメディアが報じるも、警察が「死亡していない」と否定したことから情報はかなり錯そうした。彼の遺体は司法解剖が行われたが、19日に遺族が彼の公式ウェブサイトを通じて司法解剖の結果を明らかにした。

死因はこの記事のタイトルからお察し頂く通り、やはりトムも薬物過剰摂取による急性中毒で命を落としていた。そして複数の強い薬物を摂取していた背景にあったのは、彼が患っていた肺気腫、膝の痛み、手術すら経験した股関節の痛みなど。彼は健康上に多くの問題を抱えていたため処方薬が手放せない状況であったという。

仲間4人で「トム・ペティ・アンド・ザ・ハートブレイカーズ」として1975年にバンドを再結成していたトム。昨年4月から40周年記念としてツアーをスタートさせ53公演を予定していたが、9月25日にハリウッド・ボウルで行ったコンサートが最後の雄姿となってしまった。11月の開催を楽しみに待っていたニューヨークのファンが涙したことは言うまでもない。

ツアー中の股関節の痛みは特に耐え難いものだったといい、トムは鎮痛剤に頻回手を伸ばしてしまったのであろう。自分の状況や痛み、感情を押し殺しても音楽とファンを常に最優先した末の無念の他界であったようだ。

画像は『Tom Petty & The Heartbreakers 2017年10月25日付Instagram「Los Angeles | October 2014 #riptompetty」(@actennille)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)