ロバート・クビカは、再びF1に参戦できるだけの能力があることを証明するチャンスを十分に与えられていたと、元F1ドライバーで現在はChannel4解説者のカルン・チャンドックは考えている。
クビカのセンセーショナルなF1復活劇は、ウイリアムズが2018年シーズンに22歳のセルゲイ・シロトキンの起用を決めたことで保留となった。
シロトキンの支援者であるSMP銀行からは、2000万ドル(約22億円)にも及ぶ高額なサポートパッケージがあったという。これが最終的に彼の契約締結の決め手となったと多くが考える一方で、クビカは望むシートを実力で獲得する公平な機会を与えられていたと、チャンドックは述べている。
「彼にとっては残念なことだった。しかし彼らは実力主義にもとづき、本当にシートに値すると証明する十分な機会を彼に与えていたと僕は考えている」とチャンドックはAutosport International showのライブポッドキャストで語った。
「ふたつのチームで、レースシート獲得が可能かを証明するためのテストを受けたんだ。これほどのチャンスを与えられたドライバーが他にも多くいたかどうか、思い出せない」
「彼には公平に評価されるチャンスがなかったとは、言えないと思う」
「私はロバートをよく知っている。我々は2005年のワールドシリーズにともに参戦して以来の友人で、彼は素晴らしい男だ。事故前の絶頂期には才能に満ち溢れていた」
「しかし現実的に考えれば、チームは過去にもとづいてドライバーを起用することはできない。彼らは現在のドライバーの状況と、パフォーマンスにもとづいて起用するんだ」
「うまくいかなかったことは、F1とロバートにとって言うまでもなく残念なことだ」