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大野いとが鼻血の吉村界人を惑わす 谷崎潤一郎原案の映画『悪魔』予告編

2018年01月19日 13:21  CINRA.NET

CINRA.NET

『悪魔』ポスタービジュアル ©2018 Tanizaki Tribute製作委員会
谷崎潤一郎原案の映画『悪魔』の予告編が公開された。

同作は、アルコールに溺れる大学生の佐伯と、佐伯を惑わす下宿先・林家の高校生・照子、照子を偏愛する親戚の鈴木、佐伯の同級生あゆみの四角関係を描いた作品。幻覚に苦しみ、大学にもなじめない佐伯役に吉村界人、照子役に大野いと、照子に近づかないよう佐伯に警告する鈴木役に前田公輝、佐伯の同級生あゆみ役に遠藤新菜がキャスティング。監督は藤井道人が務めた。

予告編では、大学入学のために上京してきた佐伯がバスの中で幻覚に怯えて鼻血を垂らす様子や、部屋に訪れた照子が佐伯を惑わす場面、林家に同居する鈴木が佐伯に「照ちゃん危ない女なんだよ。男を手のひらで転がして、飽きたらすぐ捨てる悪魔だよ」と言うシーン、あゆみの姿などが確認できる。あわせてポスタービジュアルが公開された。

2月24日から東京・テアトル新宿ほか全国で順次公開される『悪魔』は、3人の異なる映画監督が映像化したい谷崎潤一郎の短編小説を選出し、それらの作品をもとに現代劇として3作の映像作品を制作するプロジェクト『谷崎潤一郎原案 / TANIZAKI TRIBUTE』内の1作品。同企画は『悪魔』に加えて、内田英治監督の『神と人との間』、ウエダアツシ監督の『富美子の足』で構成される。

■藤井道人監督のコメント
「悪魔」とは、人間を誘惑し、災いをもたらす存在を称してそう呼ばれています。そして、大なり小なり私たちの周りにはその「悪魔」が存在します。谷崎潤一郎の「悪魔」を初めて読んだとき、100年以上前に書かれた作品にも関わらず、今の現代社会における人間の心の暗部に置き換えることが出来る普遍性に感嘆しました。
主人公の青年は、若くて美しい女子高生の照子という「悪魔」に出会い、次第に自我が崩壊していきます。
そもそも「悪魔」とは、自分に外的危害を加える存在なのか。もしくは、自分自身の精神に巣食う存在なのか?というテーマに向き合って作りました。