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フラボアなど展開するビギホールHDを三井物産とMSDファンドが買収

2018年01月18日 14:13  Fashionsnap.com

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ビギが展開するプルミエ アロンディスモン(1er Arrondissement)の展示会の様子 Image by: FASHIONSNAP
三井物産と、MSD企業投資が運営するMSD企業投資第一号投資事業有限責任組合(MSDファンド)が、「フラボア(FRAPBOIS)」などを展開するビギホールディングスの全株式を取得することでビギHD社株主と合意し、株式譲渡契約を締結した。出資比率はMSDファンドが66.6%、三井物産33.4%。

 ビギホールディングスは1970年に創業し、「ヨーガンレール(Jurgen Lehl)」や「ヨシエイナバ(yoshie inaba)」「メンズビギ(Men's Bigi)」「メルローズ(MELROSE)」などを擁するアパレル企業。三井物産とはアパレル製品OEMやブランドライセンスを通じて過去30年以上にわたる取引があり、三井物産とMSDファンドの描く成長戦略が同社が描く将来像と合致したため完全子会社になることを決めたという。
 三井物産は、昨年5月に発表した中期経営計画でリテール・サービスを「強みを発揮できる新たな成長分野」の一つと定め、中でもファッション・繊維事業では販売・マーケティング事業を最注力分野とし「ポール・スチュアート(Paul Stuart)」や「マックスマーラ(Max Mara)」などのブランドを中心に消費者との接点作りに注力してきた。今後、ビギホールディングスとの協業を通じて企画や販売プラットフォームの機能を強化することで、これまで得意としてきた単一ブランド毎の事業展開に加え、変化の激しい小売市場に対してより柔軟な対応を可能とするブランドポートフォリオの形成を目指す。また企業価値向上とビジネス拡大のため、MSDファンドが有する投資事業会社としての幅広いノウハウや知見と共に、三井物産が強みとするブランドマーケティング、グローバルなネットワークをフルに活用し、新たなブランドの導入やeコマース、海外展開などの成長市場に向けた販路強化を加速する。