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マット・デイモン、セクハラ騒動言及を後悔し謝罪

2018年01月18日 10:33  Techinsight Japan

Techinsight Japan

マット・デイモンが謝罪「皆さんの苦悩を大きくしたくない」
映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』などで“ハリウッドの破廉恥プロデューサー”ハーヴェイ・ワインスタインと関わった経験のある俳優マット・デイモンは、先日のインタビューで世界に衝撃を与えたセクハラ騒動に言及。その軽率な発言内容ゆえに痛烈に批判された彼が、このほど現在の心境を述べ謝罪した。

先日、ハリウッドの人気俳優マット・デイモンが『ABC News』のインタビューを承諾。ハリウッドの映画業界において多くの関係者や女優らがセクハラやそれ以上の猥褻行為に苦しんでいたと名乗りをあげ大騒動になっていることについて、以下のように持論を展開した。

「映画業界にいる男性のうち、どれくらいの人間がこのようなこと(セクハラ行為)をしていたのか考えてみてください。1パーセントくらいじゃないでしょうか。全員がセクハラ行為に走っているわけじゃないんです。」
「女性達がこうやって被害を訴えることは、必要なことです。ただ行動にもいろいろあるわけで…。たとえば誰かのお尻を軽くポンッと叩くのと、レイプや子供に対する性的イタズラは別物ですよね? どちらにも立ち向かい根絶すべきですが、同一視すべきじゃないと思うんです。」

これにつき業界内外からは批判が噴出。「このような見解は信じがたい」「著しく非道な行為なのに何を言っているのか」といった声が沸きあがったことをマットは真摯に受け止め、このほどTV番組『Today』で受けたインタビューにてこう述べた。

「議論に加わる前に、もっと多くの話を聞いておけばよかった。今は本当にそう感じています。」
「僕の言動で、これ以上皆さんの苦しみを大きくしたくありません。(あのような発言をしてしまい)本当に申し訳ありませんでした。」
「(セクハラ撲滅運動である)『Time’s Up』に賛同している多くの女性が、僕の大事な友人なんです。僕は彼女達を敬愛していますし、彼女達の運動をサポートして変化につながる運動に一役買いたいと願ってもいます。」

しかし多くの女性達をどれほど苦しめたか、また未成年や子役らの一部も男性に弄ばれていたという惨状を、マットは十分には理解していなかったと思い知ったもよう。しばらくはコメントを控えたいとも語っている。

多くの女性が何年も前に起きた被害を告白し、「今さらどうする気だ?」「まるで魔女狩りだ」という声も確かにある。しかし彼女達が被害を訴えたことで、権力をふりかざし女性の尊厳を踏みにじった男達が名指しで非難され社会的制裁を受けた上に、「女性達が泣き寝入りをしない時代がきた」と思い知ったのだ。中には事実とは異なるでっち上げ、同意の上での行動もあったのかもしれないが、複数の関係者が酷いセクハラ行為が起きているのを知っていながら止めずにいた」と認めていることから、多くの人々が被害に苦しんでいたことは間違いない。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)