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ストックカー・ブラジル:名門シムドが体制発表。開幕戦にフェリペ・マッサ招聘

2018年01月17日 17:52  AUTOSPORT web

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2017年は帝王カカ・ブエノを迎え、4台体制を敷いたシムド・レーシング
ブラジルの人気ツーリングカー・シリーズであるストックカー・ブラジルに参戦する強豪チーム、シムド・レーシングが2018年シーズンに向けた体制発表を行い、今季はサテライトを含む5台体制を敷くと表明。開幕戦インテルラゴスの“レース・オブ・ダブルス”には、元F1ドライバーのフェリペ・マッサを迎えることも正式発表した。

 これまで2度のタイトル獲得経験を持ち、名門チームとして君臨するシムド・レーシングは、ストックカー・ブラジルで2018年体制を発表した最初のチームとなり、シリーズのレジェンドである帝王カカ・ブエノを筆頭に、フェリペ・フラーガ、マルコス・ゴメスが残留。17年はマシンカラーリングの異なるサテライトに所属していたルーカス・フォレスティが、デニス・ナバーロと入れ替わる形でメインチームに昇格させた。

 チームのメインスポンサーであり、100%国営で4大医薬品企業のひとつであるシムド・グループとのスポンサード契約最後の1年となる18年シーズンに関しては、サテライトであるナイト・スポーツに移籍したナバーロのマシンも含めた全5台が、特徴的なナショナルカラーであるイエローとグリーンを採用することとなった。

「我々は2013年にストックカーでの活動を開始し、2015年にはマルコス・ゴメス、2016年にはフェリペ・フラーガとともにダブルタイトルを獲得するなど成功を収めてきた」と発表会の壇上で語ったのは、シムド・グループのプレジデントを務めるジョアオ・アディブ。

「次の新しいシーズンに向け、ブラジルの情熱を象徴するスポーツであるサッカーに敬意を表し、またワールドカップ・イヤーにちなみ代表チームの公式パートナーを務める企業としても、マシンカラーを印象的なイエローとグリーンに彩ることとした」

 サッカー、ブラジル代表“カナリア軍団”にちなみ、2度のダブルタイトル獲得を表現したふたつの星が描かれたマシンは、シムドのロゴを水平基調から前傾に変更し、2017年にユーロファーマRCチームのダニエル・セラに奪われたタイトルを奪還するという決意が込められた。

「この新たなカラーリングレイアウトは、我々のアイデンティティを明確にすると同時に、これまでのスキームとの一貫性も感じさせる優れたデザインになった」と、チーム代表のウイリアム・ルーベ。

「2017年はシリーズで5度の王者に輝くカカ・ブエノを迎え入れ、チームを4台体制に拡充することができ、多くのことを学んだ。2018年も引き続き、強力な体制を維持することができるはずだ」

 2018年シーズンは3月10日のサンパウロ、インテルラゴスで開幕戦を迎えるが、この1戦は2年ぶり4度目の開催となるレース・オブ・ダブルス形式のイベントとなり、各陣営はレギュラードライバーに加えて、ゲストドライバーをセカンドに起用してのマシンシェア方式で争われる1戦となる。

 まだ各陣営ともに、そのゲストドライバーを発表していない状況だが、シムド・レーシングは帝王カカ・ブエノのペアに、昨季限りでF1引退を表明したフェリペ・マッサを起用すると発表。今後も続々とドライバー発表が行われる見通しとなっている。

 また、17年王者でWEC世界耐久選手権にも参戦したダニエル・セラは、引き続きチームメイトのマックス・ウィルソンとともにユーロファーマRCに残留。その他、フルタイム・スポーツ1のルーベンス・バリチェロやシェルVパワー・レーシングのリカルド・ゾンタ、アントニオ・ピッツォニアなど元F1ドライバーらが多数参戦する。

 さらにネルソン・ピケJr.が、フルタイム・スポーツ2から初のストックカー・ブラジルへのフルシーズンエントリーを果たすことが決まっている。