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ランニングブランドNO.1目指す、ニューバランスがエリートランナー層へアプローチ強化

2018年01月17日 14:53  Fashionsnap.com

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左からニューバランス ジャパンの冨田智夫社長、三村仁司氏、米国ニューバランス・アスレチック・インコーポレイテッド グローバル・ランニング部門担当副社長のトム・カーリオ氏 Image by: FASHIONSNAP
ニューバランス ジャパンが1月17日の今日、本社で新戦略発表会を行った。ニューバランス アスレチックは、今年1月1日から現代の名工シューズ職人としてアスリート向け別注シューズ製造を数多く手掛ける三村仁司が主宰する「ミムラボ(M.Lab)」とグローバルパートナーシップ契約を締結。三村氏はニューバランスの専属アドバイザーに就任した。


 ニューバランス ジャパンの冨田智夫社長は、同社の現状について2014年のスニーカーブームの流れにうまく乗り、中でもランニングのカテゴリーがビジネスを牽引し「過去4年間の平均成長率は約18%の売上の伸長というかたちで結果に表れた」と説明。今後、ブランドの中核を担うカテゴリーであるランニングで「ナンバーワンのブランドになっていきたい」とし、三村氏とのパートナーシップ契約により同社が従来弱かったというエリートランナー層へのアプローチの強化を図るという。2020年までの目標として「世界でベストなランニングブランドになること」と「日本で20%のマーケットシェアをランニングで獲得すること」を掲げる。
 米国ニューバランス・アスレチック・インコーポレイテッド グローバル・ランニング部門担当副社長のトム・カーリオ氏は、三村氏とのグローバルパートナーシップ契約について「世界のベストランニングブランドになるためには三村氏が持つ知見や経験、クラフトマンシップが必要だと判断した。新しい製品を共に設計・デザインし、さらに洗練していくことがニューバランスに大きな寄与をもたらすことだろう」とコメント。第1段階としては、特に日本のアスリートの個別のニーズを把握していきたい考えで、グローバルのランニング製品へどれだけ反映されるかはこれから協議を重ねていく。
 約4件のオファーを受けていたという三村氏は「全社をあげて全ての力を注いで一緒に仕事をしたいという熱い思いを感じた。私が選手を強くしていきたいという理解も頂き、方向性が一致した」ことからニューバランスとの契約を決めたという。現在のニューバランスのシューズについては「レベルはまだ低い。改善するところがまだまだあると思うので、アドバイスをして選手が感動してくれるようなものづくりをしていきたい」と話した。ニューバランスは、約11カ月かけて三村氏と協力したシューズを製作するといい、今年度の第4四半期には新しい商品を披露する計画だ。