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C・イーストウッド「彼らは天性の才能を発揮してくれた」『15時17分、パリ行き』メイキング映像

2018年01月17日 13:12  リアルサウンド

リアルサウンド

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 3月1日に公開される映画『15時17分、パリ行き』より、メイキング映像が公開された。


参考:動画はこちらから


 本作は、2015年にアムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリスで起きた銃乱射事件を基にしたヒューマンドラマ。高速列車タリスを襲ったイスラム過激派の男たちに立ち向かった3人の若者の姿を描く。監督を務めるのは、『ハドソン川の奇跡』『アメリカン・スナイパー』のクリント・イーストウッド。主演の3人は、それぞれ本人が演じるというハリウッド映画史上初の試みが行われている。


 このたび公開されたのは、ヴェネチアやタリス車内などヨーロッパでの撮影シーンが捉えられたメイキング映像と、イーストウッド監督と主演のアンソニー・サドラー、アレク・スカラトス、スペンサー・ストーンのコメントが収められた特別映像。


 イーストウッドは、「意識して英雄をとり上げてはいないが、普通の人々による偉業は興味深いものだ。主人公の3人は幼馴染で普通の若者たち。彼らは咄嗟の行動が要求された。ある日、パリ行きの列車に乗っていた500人の命を救うためにね」と、本作の主人公となる3人の若者たちに魅せられたことを告白する。実在の人物を主人公として据える前代未聞のこの挑戦に、「彼らはやる気になってくれて、天性の才能を発揮し、事件当時の再現でカタルシスも得られた」と自信を見せる。


 最初に登場するストーンは、「撮影現場を見回し、信じられなかった。イーストウッド映画で自分自身を演じるなんて」と驚きを隠さない。彼は銃を手にしたテロリストに勇敢に立ち向かった米軍の兵士だ。事件当時は学生だったサドラーは、「あんなすごい体験をやり直すなんて!」と語り、「2年前(あの事件)から自分たちがどう変化したか実感できた」と撮影を振り返る。米軍の兵士スカラトスは「英雄なんて呼ばれると、びっくりしてしまう。僕らは生きているだけで感謝している」と語り、テロリストに立ち向かったことは、「衝動的な行動だったし、神の見守りで生き延びられた」と当時を振り返っている。(リアルサウンド編集部)