2018年にウイリアムズF1チームのリザーブおよび開発ドライバーに就任することが決まったロバート・クビカが、この役割を足掛かりに、F1レース復帰という目標をいずれ達成したいと語った。
ウイリアムズはフェリペ・マッサの後任としてクビカとセルゲイ・シロトキンのふたりを検討した結果、シロトキンをレースドライバーに選んだ。
2011年初めに出場したラリーでの事故でF1キャリアの中断を余儀なくされながら、復帰を目指して努力を重ねてきたクビカは、レースドライバーとなるチャンスは逃したものの、リザーブおよび開発ドライバーとしてF1の世界に戻り、2018年にはバルセロナでのプレシーズンテスト、インシーズンテスト、グランプリのプラクティスセッションに出場することが決まっている。
クビカは、F1レース復帰を諦めてはいないと語った。
「今シーズン、ウイリアムズチームに公式リザーブおよび開発ドライバーとして加入することになり、本当にうれしい」
「僕はいま、身体的にベストのコンディションだと思う。たくさんの問題を片づけて、ここまで来た。僕にチャンスを与え、信頼してこの役割を託してくれたウイリアムズに感謝したい。この数カ月、F1のパドックで再び過ごすことができて楽しかった。これからウイリアムズの技術チームと協力し合って、ファクトリーとコースで作業にあたるのが楽しみだ。FW41の開発を進め、2018年のパフォーマンスに大きな貢献をしたい。これまでのテストでFW36とFW40に乗った。FW41がコース上でどれほどの力を見せるのかを確認するのが待ち遠しい。マシンのパフォーマンスを最大限に引き出すためにチームとともに作業に取り組んでいきたい」
「僕の究極の目標は変わっていない。再びF1でレースをしたいんだ。その目標に向けて大きな一歩を踏み出すことができた。早く仕事に取り掛かりたい」
チーム副代表のクレア・ウイリアムズは「ウイリアムズの全メンバーが彼の成し遂げたことに感銘を受けています。F1に復帰したいという意志、強い性格ゆえに達成できたことです。ロバートとの関係を継続し、来るシーズンを彼と共に過ごすことが楽しみです」と語った。
チーフテクニカルオフィサーのパディ・ロウは、不屈の努力でF1の世界に戻って来たクビカを称賛した。
「何よりもまず、ロバートがここまで成し遂げてきたことを称えたい。けがを乗り越え、身体的コンディションを回復し、再びF1マシンで走るところまで来たというのは、素晴らしい快挙だ。彼がここまで来ると予想した者はほとんどいなかったと思う」
「ロバートはチームに技術面で大きな貢献をしてくれるものと期待している。コース上のテストでの経験、シミュレーター作業を役立て、レースドライバーとエンジニアを毎戦サポートしてくれる。私は長年、彼をドライバーとして高く評価していた。2018年シーズンに彼と働けることを、個人的にも非常にうれしく思っている」