フェラーリは1月11日、イギリス・バーミンガムで行われたオートスポーツ・インターナショナル内で、2018/19年WEC世界耐久選手権に参戦する4名のレギュラードライバーを明らかにした。
2017年シーズン、フェラーリ陣営は準ワークスチームであるAFコルセの下で51号車と71号車の2台のフェラーリ488 GTEを走らせ、クラス最多となる5回のLM-GTEプロクラス優勝をマーク。ドライバーズ、チームズ、マニュファクチャラーズタイトルの3冠を達成した。
そんなAFコルセは2018年5月に開幕し2019年6月のル・マン24時間で閉を下ろす2017/18年の“スーパーシーズン”に大成功を収めた2017年シーズンの体制を崩さずに臨む。
すなわち51号車フェラーリはドライバーズチャンピオンに輝いたジェームス・カラドとアレッサンドロ・ピエール・グイディのふたり。僚友71号車フェラーリはダビデ・リゴンとサム・バード組という布陣になる。
オートスポーツ・インターナショナルに登場したふたりのチャンピオンは2017年シーズンを振り返り、タイトルを掴むための“流れ”はクラス11位/総合46位に終わったル・マン後に訪れたという。
「僕たちはル・マンの朝、先頭グループを走行していたが、そのなかで起こった不運なアクシデントに巻き込まれてしまった」とカラド。
しかし、ピエール・グイディは「その失望は落胆する気持ちではなくチャンスに反応するものになった」と語った。
「僕らは(第4戦の)ニュルブルクリンクからチャンピオン獲得に向けて再スタートを切り、その後は止まることなく突き進んだ」
「(第6戦の)オースティンではふたたび不運に見舞われ、レースを失いかけたが、状況に対して素早く反応することで勝利を勝ち取ることができた。その瞬間、僕らはレースのなかで“できること”を理解したんだ」
新シーズンについては「ル・マンが2回も組み込まれた“スーパーシーズン”は特別なものになるだろう」とピエール・グイディ。
「もちろん僕らの目標はタイトルを守ることだ。しかし、2回行われるル・マンのうち少なくとも1回は表彰台に立ちたいと思っている」とコメントした。
また、1月25日にデイトナで開幕するIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップにフェラーリ488 GTEで参戦するリシ・コンペティツィオーネからレギュラー参戦することになったカラドは、まもなく開催されるデイトナ24時間レースに向けて意気込みを語った。
「トニ(・バイランダー)とともに世界で最も重要な耐久レースのひとつであるデイトナでも勝利を目指すよ。リシ・コンペティツィオーネは2017年のレースでは3位だった。今年はもっと良いリザルトを残せるはずだ」と自信を覗かせている。