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ダカールラリー:前日トラブルのペテランセルがステージ最速。月曜のステージ9は降雨で中止に

2018年01月15日 11:22  AUTOSPORT web

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ステファン・ペテランセル(プジョー3008DKR Maxi)
第40回大会にあたる2018年のダカールラリーは1月14日、ボリビアのウユニからトゥピザへ向かう585kmのステージ8が行われ、ステファン・ペテランセル(プジョー3008DKR Maxi)がステージ優勝。総合ではカルロス・サインツ(プジョー3008DKR Maxi)が首位につけている。

 今大会最長の498km(トラック部門は381km)のSSで争われたステージ8は、翌日のステージ9終了までメカニックらによるメンテナンスを受けられないマラソンステージ。各ドライバー/ライダーには、よりマシンを労る形での走行が求められる。

 この日は、海抜4800メートルの高地で争われた上、一部では雨も降る難しいコンディションとなった。そのなかで、前日に足回りを壊すアクシデントがあったペテランセルは意地の走り。チームメイトのシリル・デプレ(プジョー3008DKR Maxi)を49秒上回ってステージ優勝を飾った。

 ペテランセルの総合順位は前日の3番手から変わらなかったものの、総合2番手を走るナッサー・アル-アティヤー(トヨタ・ハイラックス)との差を2分縮め、約7分差としている。

「今日は高地での争いになった上、SS距離も長く、集中力を切らさないようにするのが難しかった」とペテランセル。

「ただ、マシンの感触にはすぐ自信を持つことができたよ。これまでと同様にプッシュすることができたからステージ優勝を手にできた」

「しかし、総合順位では2分しかギャップを削れていないし、総合首位とは1時間以上も差がついている」

 市販車部門5連覇に挑んでいるトヨタ車体は、三浦昂/ローラン・リシトロイシター組の337号車トヨタ・ランドクルーザーがステージ40位で完走。総合29番手につけた。

 トラック部門を戦う日野チーム・スガワラは菅原照仁/高橋貢組511号車がステージ10位/総合7番手で走りきっている。

 前日、トップ3が5分以内の僅差となっていた二輪部門はエイドリアン・バン・ベーフェレン(ヤマハWR450F)が総合首位をキープしたものの、総合2番手のケビン・ベナバイズ(ホンダCRF450RALLY)が22秒差まで差を詰めている。

 一方、前日ステージ優勝を飾ったホアン・バレダ(ホンダCRF450RALLY)はステージ8位とやや苦戦。総合順位をふたつ落としている。ステージ8を制したのは、アントワーヌ・メオ(KTM450ラリー)だった。

 1月15日にはボリビアのトゥピザからアルゼンチンのサルタへ向かう755kmのステージ9が予定されていたが、降雨の影響でビバーク地であるトゥピザの路面が一部泥沼化したことを受け、ステージキャンセルに。

 競技参加車両は一般道を使いアルゼンチン・サルタへ向かうこととなり、競技は1月16日に行われるサルタからベレンを目指す797kmのステージ10で再開される。