2017/18フォーミュラE第3戦は1月13日、モロッコ・マラケシュで決勝レースが行われ、前戦の第2戦香港ePrixで優勝を飾ったフェリックス・ローゼンクビスト(マヒンドラ・レーシング)が逆転勝利。2連勝を達成した。
決勝前に行われた公式予選、スーパーポールを経てポールポジションを獲得したのは2015/16年王者のセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)。
フロントロウの2番手にはサム・バード(DSヴァージン・レーシング)がつけ、ローゼンクビストと、ニール・ジャニに代わってシリーズに復帰したホセ-マリア・ロペス(ドラゴン・レーシング)がセカンドロウの3番手、4番手に続いた。
迎えた決勝は好天のなか33周のレースがスタート。中段グループでは2周目の1コーナーで6番手を争うダニエル・アプト(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)とアレックス・リン(DSヴァージン・レーシング)が接触するなどのアクシデントがあったものの、上位陣に大きな変動はなくレースが進んでいく。
7周目、予選5番手からロペスを交わして4番手に順位をあげたルーカス・ディ・グラッシ(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)が突如失速し、戦線離脱を余儀なくされた。
レース中盤の15周目、ブレーキトラブルに見舞われたアンドレ・ロッテラー(テチーター)がコースオフ。これとほぼ同じタイミングでローゼンクビストがバードを交わして2番手にポジションアップ。
ロッテラーのアクシデントに端を発するイエローフラッグがフルコースイエローとなった18周目、上位陣が一斉にピットに向かうが、このピット作業でブエミの背後に迫っていたローゼンクビストがややタイムロス。2番手の順位を守ったもののギャップを広げられてしまう。
しかしレース後半、怒涛の追い上げを見せるローゼンクビストは29周目、ターン7のブレーキングでブエミのインをつき一気にオーバーテイク。残り5周でトップに立った。
その後、2番手に後退したブエミはファンブーストを使って追い上げをみせるが、ローゼンクビストを交わすには至らず。この結果、ローゼンクビストがトップチェッカーを受け2連勝を飾った。ポールポジションから今季初優勝を目指していたブエミは2位、開幕戦香港ePRixを制したバードが3位に入った。
2017/18フォーミュラE次戦第4戦は2月3日(土)、南米チリのサンティアゴでチリ初のFIA公認ストリートイベントとして開催される。
また、フォーミュラEは1月14日、これまでフォーミュラEをドライブしたことのないドライバーを対象としたルーキーテストをマラケシュで行う。
このテストにはニッサンの高星明誠のほか、アンドレア・カルダレッリやジェームス・ロシター、ポルシェ・ワークスドライバーのフレデリック・マコウィッキといった日本と関わりの深いドライバーも多数参加する予定だ。