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『トドメの接吻』恋する御曹司役でブレイクへ 佐野勇斗、役者にM!LKに全力投球!

2018年01月14日 08:12  リアルサウンド

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 先週の第1話開始早々、山崎賢人の濃厚キスシーンという展開で、世間をザワつかせた『トドメの接吻』(日本テレビ系)。難解かつ強烈な物語の中で、特異な存在としてインパクトを放つのが、美尊(新木優子)に片思いする御曹司・長谷部寛之を演じる佐野勇斗だ。


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 5人組ボーカルダンスユニット・M!LKのメンバーとしても活躍する佐野は、2015年に『コーヒーが飲めません』でCDデビュー。同年には映画『くちびるに歌を』に出演し、離島の中学校で合唱部員として練習に励む向井ケイスケ役を好演。役者デビュー作でありながら、熱い友情、淡い恋心を秘めた等身大の中学生を繊細に表現した。


 昨年公開された映画『ミックス。』では、吉岡弥生(広末涼子)とペアを組む引きこもりの卓球オタク・佐々木優馬を演じたことでも話題となったが、役者として転機となったのは、やはり2016年に放送されたドラマ『砂の塔~知りすぎた隣人』(TBS系)だろう。佐野が演じたのは、高野亜紀(菅野美穂)の長男であり、“お兄ちゃん”の呼び名で親しまれた和樹役。和樹は、年の離れた妹・そらの面倒をよくみる優しい高校生。だが、物語が進むに連れてミステリアスな姿を徐々に露呈し、表の顔と裏の顔、どちらが本当の“お兄ちゃん”なのかと観る者を翻弄した。


 一方、M!LKとして活動するときの佐野は、最年長としてグループを牽引しながらも、いつだって天真爛漫。歌にダンス、バラエティまでどんな時でも全力投球で、役者・佐野勇斗”しか知らぬ人が、初めて“M!LK・佐野勇斗”を目にしたら、あまりに明るく無邪気な彼の姿に驚くことだろう。これぞ最大級のギャップ萌えであり、この振り幅が佐野の魅力でもある。


 そんな佐野が今回『トドメの接吻』で扮するのは、並樹乗馬倶楽部の副部長・長谷部寛之。美尊の幼なじみで、子どもの頃から美尊を一途に愛するお坊ちゃまだ。第1話で寛之は、美尊を連れ戻すためにホストクラブに乗り込むも、すぐさま旺太郎(山崎賢人)の餌食に。旺太郎の言葉を鵜呑みにし、シャンパンタワーに意気揚々とシャンパンを注ぐ姿は、その純粋さに思わず頬が緩んでしまった。


 佐野はドラマ出演に向けて「御曹司の役ということで、どこか危なっかしく世間知らず、だけど憎めない様な長谷部を演じられたらなと思っています!」と話していたが、第1話から、まさにそのコメントを具現化。美尊に近づく旺太郎にライバル心を露わにする姿は、佐野本来の可愛らしさが前面に押し出されていて愛おしかった。


 整った顔立ちと高身長、上辺だけでない演技力を持ち合わせた佐野は、今年3月に20歳を迎える。年を重ねても変わらないあどけなさと、年を重ねることで滲み出るオトナな一面。それらを今後、佐野がどのように操っていくのか。まったくもって目が離せない。


 2月には、初のソロカレンダー「佐野勇斗カレンダー2018.04-2019.03」の発売が決定。さらに、映画『ちはやふる -結び-』『羊と鋼の森』『3D彼女 リアルガール』の公開を控えるなど、その勢いはとどまることを知らない。山崎をはじめ、菅田将暉、新田真剣佑、志尊淳、宮沢氷魚まで、とにかくイイ男だらけの『トドメの接吻』だが、独自の路線で視聴者を魅了する佐野勇斗。快進撃は、まだ始まったばかりだ。


※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記


(nakamura omame)