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ドバイ24時間:ブラックファルコン&メルセデスが制す。日本勢はD’stationがクラス6位に

2018年01月13日 22:21  AUTOSPORT web

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多くの強豪チームが参加したドバイ24時間。最終的にグリーンのメルセデス(#2)が制した。
24Hシリーズ・バイ・ハンコック第1戦2018年ドバイ24時間レースは1月12~13日、アラブ首長国連邦のドバイ・オートドロームで決勝レースが行われ、ブラックファルコンの2号車メルセデスAMG GT3(アブドゥラジル・アル・ファイサル/フバート・ハウプト/イェルマー・ブールマン/ガブリエレ・ピアナ)が優勝を飾った。日本勢では、D'station Racingの20号車ポルシェ911 GT3 R(星野敏/荒聖治/藤井誠暢/近藤翼)がA6-PROクラス6位/総合13位でフィニッシュした。

 年明けの耐久レースの幕開けのイベントと言えるドバイ24時間。2006年に初めてレースが開催され、今年で12回目の開催となる。年々レベルが上がっているこのレースだが、温暖なドバイでオフシーズンのレースを戦おうと、今年もヨーロッパのチームを中心に、GTカー、ツーリングカーの両クラスに90台ものエントリーを集めた。

 1月10日からプライベートテストが行われたこのレースは、11日に予選が行われ、ミルコ・ボルトロッティがアタックしたGRTグレッサー・レーシングチームの964号車ランボルギーニ・ウラカンGT3がポールポジションを獲得。強豪ブラックファルコンの3号車メルセデスAMG GT3が2番手、同じくブラックファルコンの2号車メルセデスが3番手につけた。

 ドバイらしい汗ばむ陽気のなか、1月12日午後2時にスタートした決勝レースでは、序盤ポールシッターの964号車ランボルギーニが遅れる。クラッシュ等もあり、コード60(安全のため全車が時速60kmで走行するフルコースイエローに近い状態)が多く出されるなか、ブラックファルコンの3号車メルセデスがリードを奪い、さらにヘルベルス・モータースポーツの911号車が首位に浮上。これに2号車、3号車のメルセデス、マンタイ・レーシングの12号車ポルシェ、WRTがオペレートするMS7・バイ・WRTの777号車アウディR8 LMSが続く展開となっていった。

 ただ、夜間にヘルベルス・モータースポーツの911号車ポルシェにはトラブルが起きポジションダウン。マンタイ、そしてブラックファルコン勢、GRTグレッサー、WRTらヨーロッパの強豪が争う展開へと変化した。しかし、チェッカーが近づくにつれてドラマも。午前9時56分、トップを走っていたブラックファルコンの3号車メルセデスが、同じメルセデスで15番手を走っていたホファー・レーシングの1号車とクラッシュ。ドライブしていたルカ・ストルツはマシンを降りてしまう波乱が起きた。また、チェッカー間際の残り15分で、777号車アウディがトラブルのためストップを喫した。

 最終的に長い戦いを制し、トップでチェッカーを受けたのは、ブラックファルコンの2号車メルセデス。2位にはマンタイ・レーシングが走らせた12号車ポルシェ911 GT3 R(オット・クロース/ラース・カーン/マシュー・ジャミネット/スヴェン・ミューラー)が入り、3位はGRTグレッサーの964号車ランボルギーニ(マーク・イナイシェン/ロルフ・イナイシェン/クリスチャン・エンゲルハルト/ミルコ・ボルトロッティ)となった。

 日本勢は、星野/荒/藤井/近藤という4人で参戦したD'station Racingと、ジョン・ワティーク/ニコラス・サーレンス/フィリップ・セイガー/国江仙嗣/八代公博という5人で参戦したGulf Racing Japanの2チームが、ともにポルシェ911 GT3 Rで参戦した。

 D'station Racingは、走行初日からミスファイアのトラブルが起きセットアップを進められず、予選では荒がアタックしたものの、25番手と苦戦。一方、Gulf Racing Japanは予選27番手につけたが、その後に行われたナイトプラクティスで八代がクラッシュしてしまい、腕を負傷してしまう。また、クラッシュ以外にもトラブルでピットスタートを強いられた。

 ただ、決勝ではD'station Racingは序盤から中盤に細かなトラブル等あったものの、着実に周回を重ねポジションアップ。特にナイトセッションでドバイ経験をもつ藤井が快調なペースを重ね、最後は星野がチェッカードライバーを務めA6-PROクラス6位/総合13位に。メカニックも含めオール日本人体制で臨んだ初のドバイで賞賛に値する順位を獲得し、レースの大半で戦況を見守った佐々木主浩総監督も喜びの表情をみせた。

 一方、Gulf Racing Japanはスタート前にトラブルが起きピットスタートとなったが、順調に追い上げ。ただ、途中クラッシュやトラブルがあり長いピットインを強いられることとなってしまう。ただ、チームスタッフの奮闘で総合68位/A6-AMクラス14位でレースを終えた。