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町田啓太、弾ける笑顔で視聴者を虜に 『女子的生活』志尊淳との名コンビぶり

2018年01月13日 18:12  リアルサウンド

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 志尊淳演じるトランスジェンダーの主人公・小川みきの溢れんばかりの魅力に、視聴者から賞賛の声が集まったNHKドラマ10『女子的生活』。みきの同僚・かおりを演じる玉井詩織や、自然派気取りの小悪魔女子・ゆいを演じた小芝風花など、適材適所の配役が目立った第1話でもあった。第2話では、みきの家に転がりこんだ同級生の後藤(町田啓太)が紹介した、同級生のミニーさんこと高山田(中島広稀)とみきが対立する模様が描かれた。


参考:志尊淳&ももクロ玉井詩織、イメージを覆す新境地 NHKドラマ『女子的生活』のリアリティ


 彼女の借金の保証人にされ、一文無しになった後藤は、高校時代の同級生・みきの家で生活を送っていた。居候の身にも関わらず、服を脱ぎ散らかし、用意された朝食に文句を言い、勝手に高校時代の友人・ミニーさんを呼ぶ。この後藤の勝手過ぎるとも言える行動に、みきも“男らしい”蹴りをおみまいするのだが、ふたりのやり取りが夫婦漫才のようでなんとも絶妙なのだ。後藤の行動は字面だけ見たら、デリカシーのないダメな奴。が、みきに偏見の目をもつことなく、むしろ寄り添うかたちの優しさをみせ、困っている友人には助け船を出す。後藤が“イイ奴”だと理解しているからこそ、文句を言いながらも徐々に影響を受けてみきも変化していく。互いに恋の対象相手ではないが、第3回、4回とさらに踏み込んだ関係になっていきそうだ。


 そんな後藤を演じるのは、劇団EXILEの町田啓太。ともすれば視聴者のイライラを募らせるキャラクターになってしまいそうな後藤を、弾けんばかりの笑顔と、嫌味のない爽やかさ、ふいに見せる力強さで、「友達にほしい!」と思わせるキャラクターに昇華させている。『HiGH&LOW』シリーズの頭脳明晰なノボル役や、『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ)の理系男子役など、近年役者としての幅を拡げているが、本作の後藤役は町田の魅力が最大限に発揮されていると言っても過言ではないだろう。SNS上でも「町田くん、爽やか過ぎる…!」「あの笑顔はやばい」など、後藤の虜になっている視聴者の声が多数挙がっていた。


 第2話のキーキャラクター、ミニーさんこと高山田を演じたのは、朝ドラ『べっぴんさん』(NHK)“たけちゃん”の好演が記憶に新しい中島広稀。登場人物みんなに愛された爽やかな好青年のたけちゃんから一変、会社にリストラされ、不満のはけ口をみきにぶつけて憂さ晴らししようとする人物を演じる。高山田は「変態」「化物」と罵るも、みきはそれに動じないばかりか、高山田が抱え持つ悩みを見抜き、彼を救うために“変身”を施す。


 高校時代、ミニーさんと呼ばれいじられキャラだった高山田は、みんなの“ヒロイン”だった。悪態をつくようになったのも、社会に出て誰からも相手にされず、自分の存在価値を見失ってしまったからだ。そんな高山田に、みきは甘えるんじゃないと厳しい言葉を投げかける。かつて、みきも男性から女性へと変化するなかで、「化物」と呼ばれる現実に立ち向かっていった過去があるからだ。高山田に、みきは化粧を施し、服を着させ“女性”として生まれ変わらせる。高山田は決して女性願望があったわけではない。みきは、誰でも“変身”することができるという事実を、高山田に伝えたかったのだろう。


 同居人の後藤、そしてミニーさんと、厳しい言葉を送りながらも最後は必ず優しさをみせるみき。トランスジェンダーとして生きる風当たりが強い現実に、果敢に立ち向かってきたからこそ、他人の痛みを理解することができる強さがみきには備わっている。次週、第3話は、みきがカミングアウトをしていない父親(本田博太郎)と対面。新たな困難にみきがどう立ち向かっていくのか。(石井達也)