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ダカールラリー:12日は休息日。2018年大会は「もっとも過酷」な構成で序盤から波乱続き

2018年01月13日 15:51  AUTOSPORT web

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休息地のラ・パスでメンテナンスを受けるプジョー3008DKR Maxi
第40回大会にあたる2018年ダカールラリー。1月12日は走行が行われない休息日のため、参戦するドライバーやライダー、チームは英気を養うと同時に、今後ボリビア国内で展開する高地での争いに向けた準備を進めた。

 第40回ダカールラリーはペルー、ボリビア、アルゼンチンの3カ国にまたがる形で開催され、全14ステージ中7ステージは100%砂漠やオフロードを舞台とするなど、主催者が「史上もっとも過酷なルート」と表現する構成で争われている。総走行距離は約9000km。

 11日のステージ6終了時点で、四輪部門ではステファン・ペテランセル、カルロス・サインツとプジョー3008DKR Maxi勢がワン・ツー体制。そこから約1時間遅れの総合3位にTOYOTA GAZOO Racing SAのベルンハルト・テン・ブリンク(トヨタ・ハイラックス)が続いている。

 プジョーとTOYOTA GAZOO Racing SAが上位を争っている一方、この第40回大会に従来の4WD車の改良型『ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ラリー』と新型のバギーマシン『ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギー』を投じているX-raidは苦戦を強いられている。

 X-raid勢最上位はヤコブ・プシュゴイスキー(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ラリー)の総合6番手。バギータイプのミニ最上位はミッコ・ヒルボネンの総合13番手だ。

 また、史上もっとも過酷という表現どおり、ここまでの6ステージで強豪ドライバー/ライダーが姿を消す波乱も起きている。

 プジョー勢では、セバスチャン・ローブがステージ1でブレーキトラブルから出遅れると、ステージ5ですり鉢状の穴に落ちた際、コドライバーが負傷。競技を続けることができず、姿を消すことに。

 また、2度のダカールウイナーであるホアン・ナニ・ロマ(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ラリー)はステージ3で横転。このクラッシュの影響で医師から病院での検査を命じられリタイアしている。

 ホンダやヤマハ、KTMが争っている二輪部門では、2016年ウイナーのサム・サンダーランド(KTM450ラリー)がステージ3走行中、ジャンプ後の着地で背中に痛みを感じて医療救助を要請。こちらもリタイアしている。

 部門連覇に挑んでいる日本勢にもアクシデントが起きた。市販車部門5連覇を目指しているトヨタ車体はクリスチャン・ラビエル/ジャン-ピエール・ギャルサン組328号車トヨタ・ランドクルーザーがエンジントラブルでリタイア。現在は三浦昂/ローラン・リシトロイシター組337号車がクラストップで戦いを続けている。

 トラック部門では、日野チーム・スガワラの菅原義正/羽村勝美組521号車がステージ2でのスタックにより走行続行を断念。チームメイトの菅原照仁/高橋貢組511号車は部門6番手で走行を続けている。

 2018年のダカールラリーは1月13日のステージ7で競技再開。この日はボリビアのラ・パスから塩湖で有名なウユニを目指すルートで争われる。