スーパー耐久機構は1月12日、2017年シーズン表彰式&新春懇親会を開催し、このなかで5月31~6月3日に富士スピードウェイで開催する第3戦を24時間レースとして開催することを正式に発表した。
スーパー耐久の夏の風物詩である”夏のSUPER TEC”は、1980年代から続くハコ車の祭典『インターTEC』の名を継ぐ伝統あるイベント。2018年はこの大会が『富士SUPER TEC 24時間』として、国内ではひさびさの24時間レースとして争われる。
日本国内での24時間レース開催は1994~2008年まで行われていた十勝24時間レース以来、10年ぶり。富士スピードウェイでは、1968年以来、50年ぶりの24時間レースだ。
富士24時間は、5月31~6月3日の4日間の日程。初日の5月31日(木)はフリー走行と夜間練習走行、6月1日(金)はフリー走行と公式予選が行われる。決勝レースは6月2日(土)の15時にスタートし、翌3日(日)の15時がチェッカーとなる。
決勝レースの出走台数は70台が予定されているほか、ドライバーは1台につき3~6名まで登録可能となる予定。
また、本戦に先駆けて3月3日(土)と5月8日(火)に富士スピードウェイで開催される公式テストでは、21時までの夜間練習走行も実施される。
騒音対策ではST-X、ST-Z、ST-TCRクラスについてはニュル24時間レースなどで使われるメーカー指定のローノイズレベル仕様サイレンサーの装着を義務付け。ST-1~5クラスについてはエキゾーストサウンドを『105db/1m』以下に抑えることが求められる。
富士スピードウェイでも夜間走行に備えてLEDパネル型信号機を新規に導入するほか、照明・反射板の増設、より見やすい計時システムの導入といった対応を行う。
そのほか決勝レース中は終日、サーキット内に滞在することができるので家族や友人とキャンプやバーベキューを楽しみながらレースを観戦できるほか、昨年設立された『小山町モータースポーツ協力会』の地元行政や近隣代表、周辺企業なども、この富士24時間をバックアップしていくとのこと。
気になる観戦チケットについては、3月22日から富士スピードウェイ公式サイト、各プレイガイドなどで販売。金~日まで有効の前売観戦券は4800円、ピットウォーク・グリッドウォークに参加できるパドックパスは8000円で販売される予定だ。
スーパー耐久機構の桑山晴美事務局長は「ドライバー、メカニックをはじめ参加するチームのみなさまには、ぜひ挑戦いただき、特に24時間レースを経験したことのないチームのみなさまには、『まだ見ぬ世界』を体感していただきたい」としている。
「レースファンのみなさまはもちろん、これまでサーキットに足を運んだことのない方々にも、これほどのレースを成し遂げる全チームにエールを送っていただき、一体となりいっしょに感動を味わっていただきたい」
「また、ご来場される方々にとって、レース参戦をライフスタイルとして楽しめるような提案を、富士スピードウェイ様とご協力しながら進めていきたい。この大会で新しいレース文化が育まれ、またこの象徴的な存在の1戦により、他のサーキットで開催される大会も輝きを増していき、シリーズ全体として次のステージに向かっていけるものと信じている」
「6月の大会開催まで、我々も緊張感をもって、ひとつひとつの駒を進めていきたい」