スバルUSAは2018年のPWCピレリ・ワールドチャレンジへの正式なサポートを表明し、テックスポーツとともに『スバルBRZ ts』をTCAクラスに投入。チームもスバルのコミットメントを歓迎すると発表した。
昨季まで同クラスに『サイオンFRS(日本名:トヨタ86)』と『GT 86』のエントリー名で参戦してきたNYに拠点を置くチームは、2018年のTCAクラスに向け4台のマシン製作を予定しているとコメント。可能性として、さらに供給台数を増やすこともありうるという。
スバルUSAの公式サポートを得る要因となった2017年の開発進捗は目覚ましく、『サイオンFRS』と『GT 86』はチャンピオンシップを勝ち獲るだけの戦闘力を持つマシンであることを証明。最終戦ではポールポジションからファステストラップを記録しての優勝を果たしてもいる。
2017年を通じてマシンを改善してきたテックスポーツの分析によれば、後半戦とくに成績向上につながった領域として「シャシーの進化」を挙げ、車両特性の理解とセットアップのマッチングがいくつもの勝利とポール獲得、ファステストラップに繋がったとしている。
「我々は2017年の戦果に非常に満足しているし、この2018年シーズンに向け新たにスバルがこのPWCに参入してくれることをとてもうれしく思う」と語るのは、テックスポーツ・レーシングのチームプリンシパルを務めるケビン・アンダーソン。
「我々はこの新しい『BRZ ts』が勝てるクルマになることを確信しているし、最大の目標はスバルにTCAクラスのマニュファクチャラーズ・チャンピオンの称号をプレゼントすることだ」とアンダーソン。
「このクルマのセットアップに関するスイートスポットは熟知しており、マシンをドライブしたすべてのドライバーを虜にする自信もある。正直に言えば、このクルマのポテンシャルなら全戦で勝利を挙げることも不可能ではない、とすら考えている」
「改めて、我々のポテンシャルを理解し、可能性を信じて公式プログラムを打診してくれたスバルに感謝したい」
2013年に設立されたテックスポーツ・レーシングは、ニューヨークのロングアイランドを拠点とし、チーム創設者のケビン・アンダーソンとデブラ・ポポリツィオがドライバーを務めており、2015年と2017年にはドライバーズとチームの双方でチャンピオンを獲得するなど、有力な新興チームとして実績を残している。