スーパー耐久機構は1月12日、2017年シーズン表彰式&新春懇親会を開催し、このなかで2018年からピレリがワンメイクタイヤサプライヤーに就任すると発表。あわせてシリーズ名称が『ピレリ・スーパー耐久シリーズ』となると明らかにした。
スーパー耐久には2017年からFIA-GT4、TCRを使ったクラスが追加され、平均60台前後のチームが参戦するなど活気をおびている。またYouTube Liveを活用した映像配信などにも積極的に取り組んでいる。
そんなシリーズのワンメイクタイヤサプライヤーにF1やブランパンGTシリーズなどにタイヤを供給しているピレリが就任。2018年から参戦全チームにタイヤ供給を行うことが決定した。ピレリとの契約は2018年から3年間。
スーパー耐久に供給されるP Zeroレースタイヤはアメリカで開催されているPWCピレリ・ワールドチャレンジに供給されるタイヤと同じ仕様になるという。PWCには20前後のマニュファクチャラーが参戦しているため、さまざまなマシンが揃うスーパー耐久でも、その汎用性の高さを発揮することになりそうだ。
ピレリのワンメイクタイヤサプライヤー就任に対し、スーパー耐久機構の桑山晴美事務局長は「スーパー耐久シリーズがこの度、ピレリ様とのパートナーシップを結んだことを大変うれしく思います」とコメントを寄せている。
「アジアにおける耐久レースの老舗ブランドとして、世界の名だたる耐久レースに数えられ、『アジアを代表する耐久レースと言えばピレリ・スーパー耐久シリーズだ』と世界中の方々に認知されるよう、そしてピレリ様がスーパー耐久シリーズの価値をより感じてくださるよう、すばらしい2018年シーズンにしてまいりたいと思います」
また、ピレリも「情熱的な自動車文化が拡大を続ける極東地域において、我々のモータースポーツ活動を強化する重要な一歩となります」とコメントしている。
ピレリがワンメイクタイヤを供給する2018年のスーパー耐久は3月31~4月1日に鈴鹿サーキットで行われる第1戦で開幕し、11月3~4日の岡山大会までの全6戦で争われる予定。
そして既報の通り、5月31~6月3日に富士スピードウェイで行われる第3戦は国内では10年ぶりとなる24時間レースとして開催される。