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「アンダーカバー / ソロイスト」ピッティ初の合同ショー開催

2018年01月12日 18:33  Fashionsnap.com

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高橋盾が手掛ける「アンダーカバー(UNDERCOVER)」と宮下貴裕が手掛ける「タカヒロミヤシタ ザ ソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist. 以下、ソロイスト)」の合同ショーが1月11日、イタリア・フィレンツェで開催された。会場となったStazione Leopoldaでは、両ブランドが同じテーマを掲げた2018-19年秋冬コレクションを、2部構成で約30分にわたって披露。白のプリーツスカートと黒のタンクトップ姿の男性モデルが交差するグランドフィナーレでは、約750人の観客から大きな拍手が送られた。


 アンダーカバーとソロイストは、第93回ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Imagine Uomo, 以下 ピッティ)のゲストデザイナーとして選出。合同ショーはピッティの歴史上初めての形式となり、2つの言葉を反転させた「order - disorder」「disorder - order」のテーマでそれぞれ挑んだ。
 「AIに支配される人間への警告」「プロテクトウエア」という解釈を落とし込んだアンダーカバーは、フロアレングスのプリーツスカートを合わせたグレー一色のスタイルでショーをスタート。トラディショナルなメンズウエアをベースにしながらも、さまざまな素材のセットアップやレイヤード、アイロニカルなロゴや原色のラバーブーツといった小物を加え、アンダーカバーらしい捻りを効かせた。後半はスペーシーなグラフィックが目を引き、寝間着のようなルックの後のフィナーレでは、カラーダウンを宇宙服に見立ててフューチャティックなムードを演出した。
 一方ソロイストは、黒と白、そしてオレンジの3色で構成され、対照的なショーとなった。ダウンやブルゾンをレイヤードし、足首をベルトで絞ったパンツや頭巾を合わせた防御服のようなスタイルが印象的。マスクをしたモデルたちは、宮下がテーマに反映した「怒りや悲しみ、そして喜びが入り混じった表現しきれない感情」を体現した。
 会場には、俳優の松田翔太やラッドウィンプス(RADWIMPS)の野田洋次郎、スタイリストの野口強など、日本からも多数のゲストが来場。ショーの終了後、宮下は「この機会を与えてくれたピッティの方々、そしてチームに感謝したい。これが最後になる可能性もある。でも(今後も)ショーはやれるものならやっていきたい」と意思を示した。
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