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岡山トヨペットが新たにスーパーGT300クラスに挑戦。新田守男、中山雄一を起用

2018年01月12日 16:01  AUTOSPORT web

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「まずは1勝を」と意気込む監督の影山、ドライバーの新田、中山
岡山トヨペットは1月12日、千葉県・幕張メッセにて開催中の『東京オートサロン2018』プロジェクト・ミューのブースで2018年シーズンの参戦体制を発表した。岡山トヨペットが立ち上げたレーシングチームが『K-tunes Racing LMcorsa』として、新田守男と中山雄一のドライバーラインアップによりレクサスRC F GT3を駆って新たにスーパーGT300クラスへ参戦する。

 K-tunes Racingは岡山トヨペットの社内チーム。これまでGAZOO Racing 86/BRZ Raceや岡山チャレンジカップ、2017年にはインタープロトシリーズに挑戦してきたが、2018年シーズンはLMcorsaとタッグを組み、スーパーGT300クラスにエントリーする。

 そのドライバーラインアップは1994年全日本GT選手権参戦以来18勝を挙げている“ミスターGT300”新田守男と、2017年シーズンGT300クラスランキング3位の中山雄一。監督は1994年、1995年と全日本GT選手権を連覇、ニュルブルクリンク24時間レースで2014年にTOYOYA86でSP3クラス優勝するなど活躍した影山正彦が務める。マシンはレクサスRC F GT3でタイヤはブリヂストン、ゼッケンは96だ。

「今回、K-tunes Racing LMcorsaとしてGT300に参戦させていただきます」と岡山トヨペット代表取締役社長兼チームオーナーの末長一範氏。2018年のテーマは『侍』だという。お披露目されたK-tunes RC F GT3マシンの傍らには、甲冑姿の侍とクマのマスコットキャラクター“くまる”の姿もあった。

 末長氏は「岡山は宮本武蔵の出身地であり、桃太郎伝説の地です。そういう岡山から、レース活動を含めたいろいろな活動を発信していきたいと思います」と語った。

 また、参戦発表のなかで行われた監督、ドライバーによるトークショーでは、監督を務める影山が「新たなスタートとなります。うまくチームをまとめて2017年以上の成績を残せればと思っています」とした。

「チームとしてはゼロからのスタートだと思っています。2017年からの力を融合して、チームを作りなおして一から頑張っていきたいですね。まずは1勝です」

「2017年、K-tunes RacingからGAZOO Racing 86/BRZ Raceに参戦して、チーム作りなど一緒に進めてきました」と語るのは新田。

「2018年、新たにスーパーGTに参戦するという形になりました。簡単に勝てるレースというのがどんどんなくなってきているので、チームが一丸となって侍スピリットというものをもって戦っていかないといけないですね。影山監督、中山選手とともに、ナンバーワンのチームと言われるようにしながら優勝争いをしていきたいです」

 2017年のスーパーGT300クラスではFerrari 488 GT3のステアリングを握っていた新田は「RC F GT3にはまだ乗っていません。(スーパーGTでは)2017年、フェラーリに乗っていて(RC F GT3の)戦う姿を見てどういう動きをするのか見ていました」と最多勝記録を持つベテランらしいコメント。

「まずはこのクルマに早く慣れてシリーズタイトルを獲得したい。そして(自身の)最多優勝記録の記録があるのでこれをひとつでも伸ばせるようにしたいですし、K-tunes Racingが早く優勝できるようにがんばっていきたいと思います」と意気込みを語った。

 中山は「新田さんの勝利数を増やすべく、援護射撃を送りたいと思います!」と先輩思いの一面をのぞかせつつも「2017年は2勝を挙げていますし、クルマのポテンシャルも高いと思います。さらによい成績を残していきたいですね」と飛躍をねらう。

「僕自身は(スーパーGT)フル参戦4年目になります。ただ、2位、2位、3位でチャンピオンがまだ取れていないんです。2018年は絶対にチャンピオンを取るのが目標です。そのためにはチームみんなでクルマを頑張ってつくらないといけないと思います。チームワークも大事にしてがんばっていきたいですね」